戻るボタン次へ進むボタン  イワギキョウ 大雪山系 黒岳山頂にて(標高1984m) 2009.7.22 撮影
 イワギキョウ  大雪山系 黒岳山頂にて(標高1984m)   2009.7.22 撮影  

キキョウの仲間には庭にも植えられるキキョウから、山の崖のようなそばだったところに自生する その名も、ソバナ、低山や田舎の野辺にみられるツリガネニンジンから、高山にみられるハクサンシャジンなど、その青紫色の花は多くの人に愛好されている。

ここにあげたのは、イワギキョウで、本州中部の高山や大雪山にみられる。この写真は、大雪山系の黒岳の頂上に雨に濡れて咲いていたもの。草丈は10cmと低く、冬の厳しい風雪のゆえにこのような小さな姿をとっていると思われる。同様なことは、エゾツツジも樹木でありながら高さは1030cmと草のように小さい。  

 このイワギキョウは、左下に添えた山頂標識のすぐ近くにあったがだれにも踏まれることなく、大切にされてきたのがうかがえる。長時間を登ってきた人に、小さきながら、ゆたかな色合いでそっと語りかけるその姿は、心なぐさめられる。

 こうした高山の花々は、いつ、どのようにしてこのような厳しい自然の中に芽生えて現在に至っているのであろう。太古の昔から、神の御手によって創造されて以来、人によらず、神によって支えられ、花を咲かせてきたものゆえ、その背後に神の国の、清さと美に満ちた 世界が浮かび上がってくる。
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