戻るボタン次へ進むボタン コバイケイソウとミヤマキンポウゲ   木曽駒ヶ岳    2019.7.26
コバイケイソウとミヤマキンポウゲ   木曽駒ヶ岳    2019.7.26

    白いすっくと立っている花は、高山の花として広く知られているコバイケイソウ(小梅草)。

数年に一度たくさん咲くので、多くの花が咲いて壮観だったからと2年後も訪れたら、ほとんど咲いてなくて付近の景観そのものがまるでちがって見えたので驚いたことがあります。(福島県の吾妻山系での経験) 

  この花の撮影地点は、多くの人が訪れる氷河がけずった平地となっている千畳敷と言われる地域から大分登ったところの標高2800m付近で、厳しい寒さ、風雪にさらされる環境にあり、そこでもこのように大きく育ち、力強い驚くべき生命力を感じさせています。 

そして競い合うように、またハーモニーをかもしだすようにして咲いているのが、鮮やかな黄色いミヤマキンポウゲ。  キンポウゲ科の植物は、タガラシ、キツネノボタンなど小さい川べりや田の畦道などにもよく見られるものから、オダマキ、シュウメイギク、テッセン、等々美しい花々や、有名なトリカブト、白い十字架の花センニンソウ等々、よく知られている花たちが含まれます。 

このミヤマキンポウゲは、平地の野草よリ大型で見る人の心にまで届くような美しい色彩をもって、緑のひろがる急坂に群生していました。

 まことに、高山に咲く植物たちは、美そのものであり、厳しい氷雪に耐える強靱さを繊細な美しさのなかに秘めて、しかも人知れず咲く姿は、神の国から澄みきったメッセージを語り続けているのを感じさせます。

(なお、この写真は今夏、北海道の瀬棚での聖書集会からの帰途、長野の集会での途中に登った山での撮影です。木曽駒ヶ岳は、標高2,956m中央アルプスの最高峰です。 (写真、文ともにT.YOSHIMURA

戻るボタン次へ進むボタン