戻るボタン次へ進むボタン  マルバシモツケ (丸葉下野) 大雪山(旭岳) 2014.7.22 撮影
マルバシモツケ (丸葉下野) 大雪山(旭岳)   2014.7.22 撮影

この花は、大雪山の最高峰である旭岳(標高2290m)への登りの途中でみられた花です。高さは30cm1m程度の低い樹木です。一つ一つの花の直径は6ミリ程度の小さい花ですが、これらの 真っ白い多数の小さな花が寄り集まってくもので、全体として丸くて白い球状になっています。

このようにぴっしりと集って咲かねばならない理由などないと思われますが、植物の花の形、色、このような咲き方など実に千差万別です。

こうしたことも、創造主が無限の変化を好まれることの反映だと思われます。

私たちからみれば理由の分からないことも、創造主たる神はそれぞれの花をそれぞれの個性に創造する理由を持っておられるのだと思われます。

ちょうど芸術家が絵画や彫刻などをつくるときに、それらのひとつひとつの形や色彩、全体の構成など一つ一つに作者の直感や思考が背景にあることを考えてもわかります。

この花は、北海道や関東北部の高山などに生えるもので、南国ではみられないものです。純白の花は、創造主の清いお心を反映しているように感じられます。

この花には、花びらより長い多数の雄しべがあり、それがまたこの花に込められたこまやかな配慮として感じられます。

この花を見つめていますと、小さな一つ一つの花が私たち声なき声をもって語りかけている感じがしてきます。

そして高山の厳しい寒さに耐える強さを持つ植物ですが、この全体としての丸い形は、厳しさに耐える柔和を感じさせてくれます。       (文・写真ともT.YOSHIMURA

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