戻るボタン次へ進むボタン ニッコウ キスゲ   秋田駒ヶ岳     2016.7.22
ニッコウ キスゲ   秋田駒ヶ岳     2016.7.22

 ニッコウキスゲは、よく知られた花であり、本州から北海道にかけての山地でよく見られます。日光付近で多く見られたということがあってこの名前がありますが日光地方に特に多いということではありません。黄色の花を持つスゲ(菅)に似た葉を持つ植物という意味です。スゲといわれる植物はたくさんあり、日本でも 200種を越えるほどです。身近な野草としてよく山野に見られます。そのうち大きいものは菅笠という名前のように、笠に使ったのです。 

  秋田駒ヶ岳の8合目からほんど人の行かない山をたどって頂上に達する道で、このように広がっている光景に出会って、まさに天使たちの賛美が聞こえるようでした。

この日は、天候に恵まれ、青い大空と真っ白い雲、そして前日の雨によって大気は清められ、山の緑もいのちに満ちたものとして感じられます。

こうした高山に咲く花々の姿は、黙していながらさまざまのことを見るものに語りかけていて、山々、青空、雲などとともに、清くかつ壮大なハーモニーを生み出しています。                                         (文、写真ともT.YOSHIMURA
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