戻るボタン次へ進むボタン
シュウカイドウ (秋海棠) 2012.9.27   徳島県小松島市
シュウカイドウ (秋海棠)

 徳島県小松島市これは、わが家のもので、もうかなり以前から毎年さいています。きいものは20センチにもなる葉(ここには上部の小さい葉しか写っていないですが)をつけ、9月から10月にかけて、淡紅色の花をうつむきがちに咲かせる花です。
この花の学名は、ベゴニア・グランディス Begonia grandis といって、大きいベゴニア という意味です。ベゴニアにはいろいろなものが店頭にありますが、これはベゴニアとは言われていないのは、江戸時代の始め頃から中国から伝わり、中国名をそのまま取り入れて親しまれていること、半野生化しているのもあるほど古くからあるからです。たしかに、花屋で見かけるベゴニアの仲間とは、雰囲気のことなる花です。一般のベゴニアは太陽の光のもとで、公園や家庭で いろいろなものが見られますが、この秋海棠は、日影や湿ったところに咲くもので、花もこのように、落ちついた控えめな雰囲気を漂わせています。

 わが家のものも、側の苔むした古い水槽のかたわらの湿ったところで毎年咲いています。

県南の山間部の日影の樹林帯で、この花が斜面一面に咲いているところがありますし、かつて京都の山間部の水がしたたり落ちているようなところでも野生化したものを見たことがあります。

葉というのはほとんどが左右対称なのに、この花は左右非対称という性質をもっています。数知れない植物たちは、花も葉もそれぞれに異なる色や形をもっていて、独自の個性を表しています。神はその創造された一つ一つを日影や湿ったところに生育するこの秋海棠のような花、あるいは苔のような地味な植物、あるいは、日当たりのよいところで育つ植物、イスラエルの死海沿岸のようなほとんど水分もない砂漠地帯でも育つアカシア等々、千差万別です。 そしてそれらが神を讃美していると実感できるものがきわめて多いのですが、人間の場合は、さまざまの罪を犯す存在であり、神を讃美するように変えられるには、神の力を受けることが必要なことを思います。 (文・写真ともT.YOSHIMURA

戻るボタン 次へ進むボタン