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吉野川                                     2008.12.14 

吉野川

 これは私にとっては何度見ても見飽きることのない、吉野川の光景です。満ちみちた水量をたたえた川! 説明なしにこの写真を見る人は、川とは思えないのではないかとおもいます。確かに、私が今まで実際に見た、日本の北海道から九州のどの川よりも豊かな水量で、このような川幅1キロを越えるような川、海のようなゆたかさをたたえた川は見たことがありません。

 何十年来、私は一週間に少なくとも一度は、この吉野川の堤防道路を通り、橋を渡っていますが、いつ通っても心を惹かれます。そして、河口近くであっても、水はきれいで、付近に大きな建物もなく、水と空と川岸の植物などが近づくものにかわらぬ賜物を与えてくれています。この川は、農業など産業にも重要なことはもちろんですが、周辺の人々の心にはかりしれない神様からの心のプレゼントを提供しつづけてきたのです。

吉野川は、西から東へと流れているため、朝は朝日が、この川の東のほうから上るのが見られるし、夕方には、夕日が、空を赤く染めつつ、川面にもその赤い夕日や空を映しつつ沈んでいくのは、心をひきつけてやまない光景であり、地上と大空にわたって描かれる神の雄大な絵画となります。

 川の流れは、ほとんどだれの心にも何かほっとするものを与えるものです。水はうるおすもの、命に不可欠なものであり、その流れのすがたの美しさは心の栄養となります。 聖書においても、人間の究極的な魂のすがたは、そのいのちの水があふれだす状態だと書いています。

「私(イエス)を信じる者は、いのちの水が川となってあふれ出るようになる」(ヨハネ福音書738

これは河口から5キロ近く上流での撮影です。右端のほうが上流で、ほぼまっすぐに西に80キロあまり上流にさかのぼると香川県と愛媛県に近い池田町に達します。

 吉野川は、愛媛県と高知県境にそびえる瓶ケ森(かめがもり 標高18962m)付近から流れ出て、四国四県に本流、支流が流れている、四国最大の川で、194kmの長さを持っています。

 左に一部見えるのは眉山で、その右、はるか後方にかすんで見えるのが、剣山へと連なる山なみで10001400メートル余りの標高があり、剣山に向かって次第に高くなっていきます。中央右寄りにうっすらと見えるのが、高越山(こうつさん、1133メートル)で、いずれも私が若いときに、何度となく、縦走したり、登った山々です。

 遠くの山々、そしてこの写真のような川、それらは見るだけでも、変ることなく御国からのおとずれを私たちに送りつづけるものです。(写真、文ともに T.YOSHIMURA 

 今月から、植物だけでなく、私が撮影した自然の風物の写真も折々に入れることにしました。

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