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リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)
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リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)    徳島県小松島市日峰山      2005.1.6
  この美しいブルーの種をつける植物は、その葉が、幅は数ミリと細く、長さは10~20cm であるために、ジャノヒゲ(蛇のヒゲ)とか、リュウノヒゲという名前がついています。
しかし、その名のイメージとは異なって、冬のさなかであっても、このような目の覚めるような青い色の種をその草陰に保っています。
これは実のようにみえますが、種皮が脱落した種なのです。

 この植物は樹林帯の下草として目立たずにひっそりと育ち、この青色の宝石のような種も、繁った葉に隠れていることが多く、葉のなかにあるのを探して見つかることもあります。
そのような目立たないものなので、実際に見たことがある人は最近では少ないと思われます。
そのように控えめであるゆえに、この植物の種の美しさがいっそう感じられるのです。

 青い色は、澄み切った大空の色、そして深い海の色。私たちの目にするもので最も広大な天と、海がともに青い色であることは、暗示的です。
これらは、その広大さのゆえに、地上ではどこにいても双方またはそのいずれかを目にすることができます。
 神はこの二つのものによって、私たちの狭くて汚れた心を、ご自分の広大で深いお心へと呼び寄せようとしているのです。
 この植物はしずかな樹林帯の下草にその青い色を秘めて私たちの注目を待っているかのようです。