ツワブキとアサギマダラ

ツワブキとアサギマダラ

ツワブキとアサギマダラ 
徳島県小松島市日峰山 (わが家のすぐ近くにて)  2004.10.15  

 アサギマダラ、それは私にとってはなつかしいチョウである。今から35年ほども前、四国の石槌山(1982m)から瓶ケ森(かめがもり 1896m)連峰を縦走していたとき、時おりひらひらと、高原の道の花を訪れ、私の目と心を喜ばせてくれたものであった。
その優雅な姿と色、そして独特のゆったりした飛び方はだれもが印象に残るものだと言えるだろう。
とりわけ高い山にあってこのチョウに出会うとき、心がいっそう引き上げられるようであった。それは、数十年を経てもなお心のなかに残っている。
その後、徳島県の剣山に登ることがしばしばあったが、夏の高山に咲く、美しいナンゴク クガイソウに群れていたり、もっと低い800mほどの山頂付近のヒヨドリバナにもきていたのを見かけたこともある。

 この蝶は平地では見かけたことはないけれども、山の斜面に位置するわが家では時折(1年に一度か二度程度)、渡りの途中の休息を兼ねてであろうか、飛来してくる。

上の写真は、わが家のすぐ上の山で、ちょうど朝日を受けたツワブキの花に来ていたものである。手で触れることのできるほどの近くに寄っても逃げずにいたので、それを撮影することができたが、このような機会は稀なことだ。

 ツワブキの花もわが家の山に自然に群生しているもので、年々少しずつ増えているようである。

樹木や野草が生い茂るなかでこのような大きい花を咲かせるし、海岸植物として、強い潮風に吹かれても晩秋まで、咲き続けるたくましさがこの花にはある。この和名は,葉に光沢があるのでツヤブキからきたとも、葉が厚いので、厚葉フキからきたともいわれる。薬用に用いられ、若い茎はフキと同様に食用にもなる。
多くの植物が冬の近づくにつれてその勢いを弱め、枯れていくのも多いなかで、このツワブキは緑の大きく厚い葉を広げ、力強く花茎を伸ばして黄色い花を次々と咲かせていく。その野性的な姿はことに印象的であるし、夕日を浴びるとひときわその黄色が周囲に映える。
 
アサギマダラは、美しいだけでなく、また驚くほどの長距離を渡って飛んで行く。
 
その事実はアメリカ大陸でも知られているが、実際に日本でも、200211月に愛知県美浜町や和歌山などからしるしをつけて放されたチョウが、そこから1000㎞以上離れた
 前に立ちはだかるいろいろのものをも翼や羽で軽々と、超えていく小鳥やチョウなどは、私たちにも霊のつばさが与えられたらとの願いをかきたてるものがある。どんな妨げがあろうとも、それらを神から与えられたつばさで超えていくこと、それこそ聖霊によって導かれるということである。 (文・写真とも T.YOSHIMURA

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2004年10月