ホトトギス

ホトトギス 

ホトトギス      わが家の庭にて   2004.10.15 


 この花は、わが家の庭にて半野生状態となってもう長年咲き続けているものです。このように、石の間から自然に生えてきて 美しい花を咲かせています。
この花の名前は、ホトトギスという鳥の名をもらっています。
鳥のなかでも、とりわけ印象的な声で鳴く、ホトトギスの胸毛のまだら模様と似ているためです。
 
ホトトギスはわが家でも6月ころにその特徴的な強い声で、何かを呼び覚まそうとするような、強い意志を感じさせる声で鳴きますのでその声が聞こえてくると聞き入るものです。
 
ホトトギスという名前のついた野草は、徳島県の山地では、ヤマジノホトトギスというのが比較的よく見られます。

これは秋のさわやかな山路を歩いていて、ふと見かけることがあると、心がなごみます。
そしてその素朴な美しさ、沈黙のゆえにかえって多くのことを語りかけるその姿にしばし見入ったことがしばしばありました。

最近はもう山に歩く機会がなくなっているのですが、かつて見かけたその姿は今も心に刻まれていて、秋の頃になり、わが家でこのホトトギスがみられる頃になると、誰一人いない山道で見かけたヤマジノホトトギスのことや、学生の頃に、由良川源流地帯に数日かかって京都から入ったところで見かけた野生のリンドウたちのすがたを思い出します。こうした清い美しさは、人間が造り出すことはできないものであって、人が見ていようといまいと関係なく、咲いていて神を讃美しているそのすがたに出会うとき、私たちの心に特別な印象を残すものです。
 
なお、ホトトギスの仲間は、ここに触れたもの以外にヤマホトトギス、キバナノホトトギスなど10数種があります。              (文・写真とも T.YOSHIMURA

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2004年10月