キチジョウソウ(吉祥草)

キチジョウソウ(吉祥草

キチジョウソウ(吉祥草

   徳島県小松島市 日峰山

    2005.11.12

 
この花が咲くと、よいこと(吉事)がある、という言い伝えから、吉祥草 という名があります。たしかに、この植物のわが家のある日峰山の谷筋にずっと以前から自生していたのですが、今まで一度も花がさいているのを見たことがなかったのです。
 
それで、本当に花が咲くのかどうかと実験してみようと、もう何年も前にいくつかの株を、わが家の庭に移植しておいたのですが、今年初めて上のような花が咲いたのです。

そして、本来自生していたところには、花は全く咲いていないのです。

  の高さは20センチ内外、花はその中にひっそりと控え目に咲いていて、湿った日のあまりあたらない所に育っています。つぼみのときには、深みのある赤紫で、花が咲くと白い花びらが開きます。

 昔は、天災にも備えができず、社会生活も差別に満ちていて、病気になっても医者にもかかれず、しばしば飢饉となり、食べ物にも事欠くといった状況が多かったために、何かよいことを待ち望む心が強かったと思われます。それで、なかなか花が咲かない植物が、花を咲かせると、人々のそうした願いと結びついてこのような名がついたのであろうと思われます。
 
けれども、「何かよいこと」が生じるのは、珍しい特定の花が咲くとか、流れ星を見るとか、まれな出来事によって生じるのでなく、だれにでもできる単純なこと、すなわち聖書に記されている神とキリストを受け入れて、そのご意志に従っていくことにあると気づかされます。        (文・写真とも T.YOSHIMURA

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2005年11月