リストボタン休憩室   2001/3

北斗七星と北極星
 春になれば、北の空には有名な北斗七星が上ってきます。三月の下旬の夜七時頃に、北の空を見れば、はっきりとわかる柄杓(ひしゃく)の形をした七つの星が上ってきているのが見えます。
 こどもの頃から、北斗七星はなにか心ひかれる星の集まりでした。それは昔よく使っていた柄杓(ひしゃく)の形そっくりであり、どうしてあんな夜空にきれいな形をしてあるのだろうと思ったものです。まだほかの星座のことは知らなかったときからすでにこの七つの星たちは宇宙の無限の世界へと誘うものがありました。
 北斗七星の七つの星のうち、六つは二等星で一つだけ三等星なので、北の空が見えるところなら、だれでも見つけるのは容易です。
 その北斗七星の柄杓の先端の部分を五倍延長したところに北極星があります。これは二等星なので、北斗七星からたどっていかないと、すぐには見つけられない人が多いと思います。
 北斗七星と北極星は、世界中で、はるかな遠い昔から人々のつよい関心を集めてきました。北極星は動かないように見えるので、方角を知るためにきわめて重要であったのです。じっさいは動いているのですが、数百年といった時間ではほとんど動かないように見えます。
 北極星を見つめていると、太古の昔から、無数の人々がさまざまの思いをこめてその星を見つめてきたその歴史が感じられるようです。ことに、船で航海する人たち、砂漠を行く人たちなどにとっては、きわめて重要なものだったのです。彼らはどのような思いでその危険で長い旅をしていたでしょうか。星の正体は古代には全くわからなかったので、光輝く神秘とその清い光は、人々の心を清め、また大きく広げる役目をもしたと思われます。
 北極星はあまり明るい星ではないのですが、太陽より八十倍ほども大きく、数千倍も明るい星です。地球からの距離は、およそ八百光年ですから、今見た北極星の光は、八百年前、つまり鎌倉時代の初め頃、源頼朝のころに出た光だということになります。
 地球は少し遅くまわるようになったコマのように、首ふり運動をしています。そのために、だんだんと北極を指す星も変わっていくのです。いまの北極星は、今から一千年もすれば、北極からだいぶ離れてしまい、北極星としての意味はなくなります。
 また、今から四千年ほど経つと白鳥座のデネブが北極を指すようになり、さらにそれから四千年ほど経つと、こと座の一等星であるベガ(織女星)が北極を指すようになります。現在はこのベガは、夏の夜にはちょうど頭上に輝いているのですが、長い期間にはそのように大きく位置が変化していくのです。
 こうした現象の原因は、地球の首ふり運動なので、二万六千年ほどでふたたび、現在の北極星が北を指すようになるのです。

春の植物
 春にまだほかの植物がほとんど眠っているような頃に咲き始めるのは、ウメやフキノトウです。ウメが大多数の日本人にとって親しい花であるのは、まだ雪が降るような季節からすでに咲き始めること、その姿や形、そして香りです。冬の厳しい寒さにも負けないで咲いているその姿にだれでも心ひかれるものです。
 それからトサミズキの控えめな花があります。うすいきみどり色で、葉も出ないうちに花が咲き始めるので好む人も多い花です。
 春先の花で、香りの強い花として広く親しまれているのは、ヂンチョウゲ(沈丁花)です。一枝を小さな花びんにいけてあるだけで、部屋中がその香りで満たされます。人工的なもので満ちているなかに、この自然の香りは神の国の消息をなにか告げてくれているように感じます。
 内村鑑三も、つぎのように述べています。
 神はすべての道をもって私たちを恵もうと願っておられる。心の内において福音によって恵み、目からは、美しい風景や草花や小鳥など自然の風物をもって、耳からは音楽をもって、また匂いをも用い て私たちを恵もうとされている。私たちは神からの恵みの道をどれもふさいではならない。私の机の上には聖書があり、野草の花あり、造花あり、絵画あり、また香りを出すものもある。私はこれらのすべ てを喜ぶ。私はこれらのすべてによって神を知る。(「一日一生」より)


お知らせ

第二八回 キリスト教(無教会)四国集会が今年は、高知聖書集会の主催で行われます。
この会が神の栄光を現すものとなり、み言葉と聖霊を参加者の一人一人が
受ける会となりますように祈って備えたいと思います。
申込書は近日中に送付される予定です。
・日時 二〇〇一年六月十六日(土)12時受付
         六月十七日(日)十二時閉会(一泊二日)
・場所 高知市 国民宿舎 桂浜荘
・会費 一万円(当日受付で納入)
・内容 聖書講話、近況報告、証し、懇談会、早朝祈祷、特別讃美など。

イースター(復活節)特別集会
 今年の復活節の特別集会は、四月十五日。開会は十時からです。
遠くの人も、久しぶりの人、そして初めての参加者もともにキリストの復活を記念し、
キリストの復活の力をともに受けられますようにと願っています。(会費 五百円)


徳島聖書キリスト集会案内

場所は、徳島市バス中吉野町4丁目下車徒歩四分。
(一)主日(日曜日)礼拝 毎日曜午前十時三十分から。
(二)夕拝 毎火曜夜七時三十分から(旧約聖書を学んでいます)
なお、毎月最後の火曜日の夕拝は移動夕拝で毎月場所が変わります。
 (現在の移動夕拝は、板野郡藍住町、麻植郡山川町、徳島市国府町の三箇所を移動しています。)
その他、土曜日の午後二時からの手話と聖書の会、日曜学校(日曜日の午前九時半から)が集会場にて。
 また家庭集会は、海部郡海南町、板野郡北島町、徳島市国府町(「いのちのさと」作業所)、
 板野郡藍住町、徳島市住吉などで行われています。
また祈祷会が月二回あります。問い合わせは下記へ。

代表者(吉村)宅電話(FAX) 08853-2-3017


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