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026-01-5-02

支持率

 今度の新首相の支持率は八十%にもなるという。前の首相と比べると驚くべき変化である。不思議なことは、その新首相は前のきわめて支持率の低かった首相を一番に支えた人(森派の会長)であり、もし前首相と基本的に異なる考え方であるなら、そのような前首相を一番に支える行動は取れなかったはずである。
 実際、憲法を変えようとする姿勢、防衛問題とか教育基本法への考え方、過去の歴史認識や靖国神社に対する考え方などは、みなよく似ている。そしてよどんだ自民党の体質のなかで長く政治家として生きてきたのであって、新しい党でも何でもない。にも関わらず、このように支持率が異常に上がるのはどういうことだろうか。
 これは、いかに日本人の考え方が表面的であるかを示すものである。そしてこの高い支持率はそのうちに下がるのは目に見えている。人間の支持などというものは実にあてにならないものだからである。
 以前にも細川の日本新党が出来たときには、細川への高い支持が見られたがまもなく消えていった。
 こうしたこの世の状況のただなかにあって、支配者のなかの支配者、王の中の王であるお方、キリストへの高い支持率は二千年も続いている。どんな優れた指導者であっても、体力もすぐに衰え、死後はまもなくその影響力は消えていく。しかし、キリストだけはまったく別である。死後二千年も過ぎたのに、なお、無数の人たちがキリストを心から支持し、そのキリストのために生涯を捧げようとする人が後を断たないのである。
 今月の「はこ舟」でも触れているが、中国などでは長くキリスト教が圧迫されていたのに、最近では、数千万の人々がキリストへの信仰を持つようになり、キリストを支持するようになった。死後二千年も経ってもなお、このようにおびただしい人々がその全存在をあげて支持するとは、実に不思議なこと、驚くべきことである。
 キリストは新しい政策を訴えることもなく、身振りや手振りで演説することもない、キリストの言葉や言動、キリストが与えるものなどを記した聖書は二千年も変わらない。
 それでもキリストを支持する人たちは生まれていく。ここに神の力がはたらいているのがわかる。
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