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私たちを守るもの  2002年5月号

 私たちは様々の危険のうちにある。病気や事故、また社会的な不安からくる危険もある。そして目には見えない悪の攻撃を受けること、正しい道からはずれるという危険もある。
 そのようなただなかで何が一番私たちを守ってくれるのだろうか。それは、主の平和である。神からくる平和(平安)である。この世の平和とはまったく異なる主の平和が与えられるとき、私た ちはさまざまの誘惑からも守られ、また苦しみに出会っても新しい力を与えられ、希望を持ち続けることができる。
主は近くにおられる。どんなことでも思いわずらうことを止めなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神にうち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神 の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るであろう。(ピリピの信徒への手紙四・7)

新緑
 五月は初々しい緑の季節。冬枯れの木々も見違えるような生き生きした新緑に包まれる。そこにあふれる命の力は、この世の奥深くに存在する命を暗示している。そして次々と野草や花壇 の花も開いていく。その細かなつくりや美しさをみるとき、この世界の背後にある、永遠の美というべきものをやはり象徴しているようである。
 青い空、白い雲、それらの織りなす日々変わっていく風景、それらもまたそのかなたの清められた世界を指し示している。

ここも神の み国なれば
天地(あめつち)み歌を うたいかわし
岩に木々に 空に海に
妙なる 御業(みわざ)ぞ 現れたる

ここも神の み国なれば
鳥の音(ね)花の香 主をばたたえ
あさ日、ゆう日 栄えにはえて
そよ吹く風さえ 神を語る(讃美歌九〇より)

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