リストボタン返舟だより    2003/6

先日は、「はこ舟」五〇八号をお届けいただき、嬉しく読ませていただきました。私も八十歳を越えていて、すっかり体力的にも乏しくなり、以前は教会に礼拝は出かけていましたが、脳梗塞の再発がいつあるやも知れない身体状況ですので、外出もままならず、信仰の寄る辺は、いただいている「はこ舟」が何よりの頼りで、毎回の発行を楽しみに待ちわびています。会員の皆様によろしくお伝え下さい。(近畿地方の方より)

そしてずっとページを繰っていき、「闇の中の光」、私もあの旧約聖書の最初の家庭の、アベルとカインの兄弟殺しの記事は、今までいろいろと答えや教えも頂いたりしても自分で納得できずにいました。この十ページに書いて下さってあること、「聖書が現実を決して逃げないで見つめるという鋭いまなざしを持っていることの一つの現れなのである。このような闇こそが、現実の世界の実態なのである。その実情に直面していかにして私たちは生きていったらよいのか、そこにどんな救いの道があるのか、それをまさに指し示している。」と教えて下さってあり、私は、三十年間理解できなかった問題を今やっと見つけることができました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 次のページの預言書ミカのところ、「最も関わりの深い肉親同志すらその平和がくずれ、信頼が失われ、憎しみが取り巻いていく。」ここで、私は○○さん、○○さんのことを思いました。
 そして「しかし、私はそれらのあらゆる流れに押し流されずに」ここもとてもよく理解させて頂きました。毎月毎月私は「はこ舟」によっていろんな疑問を答えて頂き、また友にも教えてあげることができ、これ以上の感謝はございません。そしてそのたび毎にほかのどんな書物よりも私の老いの頭にはっきりと教えて頂くことのできる「はこ舟」を毎月驚きのまなざしで読ませて頂いております。(四国の読者の方より)
・以上ふたつの返信は、いずれも老齢の方々からのものですが、「はこ舟」を読んで、そこに述べられている、神の言葉の持つ力に惹かれていることがうかがえて、神の力はこうした人生の晩年におられる方にも不思議な力を与えるのだと感じています。
いっそう主がそうした老齢の方々にも、み言葉の力を与えて下さいますように。

「今日のみ言葉」のメールへの返信から
キリストの大きな愛を受けながら、自分の周りの人たちへの愛の足りなさを日々反省しております。
「愛にしっかりと立つ者としてくださるように」と祈っています。
 今年三月に、世界的な脳科学者(松本元さん)が、六二才の若さで昇天されました。一般紙でも紹介されたので、ご覧になったかも知れませんが、彼は「愛は脳を活性化する」という説を学会などで堂々と述べ、岩波書店からもこの題の著書を出しています。
 友人の子息が交通事故で脳をやられ植物人間になると宣言されたものがご家族の愛によって快復したのを目の当たりにしたのがきっかけでキリスト教に関心を持ち、熱心なクリスチャンになられ、深くキリストの愛のことを学ばれました。
 その告別式は、まさに「愛」のことで一杯でした。牧師さんの説教も、関係者の弔辞もそのことが中心でした。大変感動的な告別式でした。彼はエネルギッシュな研究者でありましたが、接する人すべてに明るく愛をふりまくタイプでした。
 日本の脳研究のリーダーの一人であり、新しい脳型コンピュータの開発構想の具体化に向けて邁進していた途中でありました。本当に残念なことをしました。今日のみ言葉に関連し、ちょっと書かせて頂きました。 主にあるお働きとご平安をお祈り申し上げます。(関東地方の読者より)

・確かに神からの愛は、脳という人間精神のもとを活性化するのだと思います。神の愛を受けて生きている人は、若々しい状態で保たれるのは多くの人が実感していると思います。脳を活性化することはまた心を活性化するし、からだも、活性化していのちに満たしてくれるのだと思われます。

四国集会
 第三〇回のキリスト教無教会四国集会が、松山市で開催され、五十名あまりが参加できました。今回は、初めて松山聖書集会の代表者、冨永 尚兄が責任者となって開催されたもので、従来とはちがった新鮮さと行き届いた配慮が感じられた集会でした。またこの四国集会のために、ずっと祈りをもってなされ、私たちの集会でも礼拝や各地の家庭集会でも祈りを合わせてきたことでした。参加者は、四国四県以外に、福岡、広島、鳥取、神戸、大阪などからでした。テーマは「神の国」ということで、この重要な言葉について、聖書ではどういわれているのか、現在の私たちへのメッセージは何かということで、四人の講話担当者がみ言葉の真理の一端を語りました。
 グループ別集会では、静かな落ち着いた雰囲気のなかで、特定の人の長話や、議論にたけた人の一方的な話しもなく、全体として参加者がそれぞれ信仰の歩みや証し、主からの恵みなどについて語り合い、今後も、ともに主を信じる者として、互いに愛し合う(祈り合う)ための基礎となったことと思われます。
 主催県は四国の三県(愛媛、高知、徳島)が順番に交代していますので、三年に一度その地元に出向いて、その県の信徒の方達との交わりを新たにしていただけます。今回も、ずいぶん久しぶり、十年ほども会ってなかった方々やこれまであまり語ることもできなかった人とも出会う機会、語り合う機会も与えられ、主がそのように主にある親しい交わりへと導いて下さっているのが感じられました。
 使徒パウロは、ギリシャの都市コリントのキリスト者たちに、「主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、あなたがた一同と共にあるように。」と祈っています。(コリント一三・13
 四国集会は確かにこうしたキリストの恵み、神の愛、そして聖霊の交わりを与えられた集会だったと思います。私たち一人の信仰生活でも日々こうしたものは与えられることですが、年に一度の祈りが込められ、多くの時間とエネルギーが費やされた集会においては日頃与えられないような賜物が与えられることもまた事実です。今後ともさらなる主の恵みと祝福が四国集会に与えられ、主の栄光があがめられますように。
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