リストボタンことば     2003/7

160)善は一つも失われない
かつて存在したものは、存在し続ける
悪は空であり、無である
善は善として存在し続ける
地にてはきれぎれの弧であっても
天にては完全な円  (ブラウニングの詩より)

・これは、キリスト教における基本的な確信です。神はいっさいの善いことの源であり、神ご自身は永遠の存在です。それゆえに、善そのもの、善きことそのものは、人の目には一時的に消えたように見えても決して消えてはいないのです。善いことはごく断片的にしかない、いくら善いことがあっても、じきに消えていくように見えます。それがここでいう、「きれぎれの円弧」のように見えるということです。しかし神の国においては、つねに完全な円として、すなわちいかなるものも害することもできない完全なものとして存在し続けているのです。
 神の愛や、美そのもの、清いもの自体は、地上でどんなに小さなものに見えようとも、また時に消滅していくように見えても、完全なかたちで存在しつづけているわけです。


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