リストボタン休憩室 2004/10


秋の山
最近の山は春以上に野草の花が見られる季節です。先日九州の全国集会のおりに、妻の実家に寄ったがそこから別の訪問先へと車で移動していたとき、とある山道にさしかかりました。初めての道でしたが、ちょうどその山道の両側には、小さい青紫色の花をたくさんつけるヤマハッカと、秋の七草に含まれる有名なフジバカマとほとんど花自体は同じであるヒヨドリバナ、そしてその仲間であるサワヒヨドリ、黄色い花をつけるヤクシソウ、それから山の野菊として代表的なヤマシロギク、シラヤマギクなどが次々と咲いていて、花の道のようでした。関西、四国、九州などは大体このような似た野草が見られ、これらを覚えるとどこに行っても友達がいるような親しみを感じつつ、そして神の創造のゆたかさを味わいつつ道を進むことができます。
秋の山のこうした花の季節には、それらの色やかたち、その群生の姿、周囲の樹木や草のたたずまいなどが全体としてハーモニーを奏でているのを感じます。

明け方にみえる金星(明けの明星)のことを何度か紹介したので、初めて明けの明星を見たとか、あんな強い輝きとは知らなかったといった連絡を何人かから受けました。今年は台風が多く、前線の活動も活発で曇り空が多くせっかく早起きしたのに見られなかったとの声も聞きました。もうじき見えなくなるので、まだ見たことのない人は、天気予報でよい天気だと確認して早起きしてぜひ見ておくとよいと思います。早朝四時ころには、金星は東から上がってきていますが、東から南東の空にかけては金星の上方に、しし座の一等星レグルスがあり、そのさらに上方には土星がふつうの一等星の明るさで見られます。さらに上方には双子座という名前のもとになっている二つの明るい星のポルックスと、カストルがあり、それをもっと北よりに真上の方向には、御者座の一等星カペラが強い輝きを見せています。また南東には、シリウスの強い輝き、小犬座の一等星プロキオン、オリオン座の二つの一等星などがきらめいています。このように明るい星が明けの明星を第一として、一度にたくさん集まって見られるのはあまりないので、そういう意味でも今の機会に見ておかれることをお勧めします。


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