リストボタン二つの現実の世界 2006/1

最近は暗い事件が多い。しかし、それは目に見える世界のことである。私たちの存在そのものが、目で見える体と、精神とか心とか霊、あるいは魂などいろいろと表現されている目には見えない部分から成り立っている。
そして目には見えない部分こそ重要である。この世を暗くするような事件はたいてい、目に見える体は元気だか、見えない部分である心、精神が悪の力に負けた人たちによって起こされている。
この世もまた同様であって、目に見える世界だけが現実の世界ではない。混乱や戦争、飢餓などいろいろと暗い現実はいつの時代にもある。
しかし、それだけが現実なのでない。もう一つの目には見えないが、現実に存在する世界がある。
そこでは清い水が流れ、いのちにあふれた存在があり、賛美がある。いかなるこの世の暗雲によっても曇らされることのない清澄な世界がある。
聖書には、この二つの現実が他のいかなる書物に増して最も鋭く見つめて記されている。
そして目には見えない世界こそが、いかなる災いや混乱、時代の変化にもかかわらず消えたり滅びることなく永遠に存在し続ける世界なのである。その世界を見つめつつ、見える世界を見る、それこそが本当に現実を見るまなざしなのである。


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