リストボタン休憩室    2007/2


宵の明星
夕方には、一月に入ってから金星がみえるようになり、現在も夕方の西空に強い輝きを見せています。金星はその特別な光のゆえに古代から世界的に注目されてきた星です。
現在のように、夜空が町のさまざまの明かりが増えると、闇に輝く星を心を沈めて見つめることが困難になっている地方が多いのです。
それでも、金星だけは、どのような明るい都市であっても、西の方向がさえぎられていなかったら、夕暮れには見付けることができるほどの明るさです。
聖書の最後に、再び来たりたまうキリストのことが、明けの明星(金星)にたとえられているのは、古代のキリスト者がこの金星の輝きに霊的な意味をはっきりと感じていたことを示しています。
なお、今の時期に、明け方早くに南東の空に明るく輝いてみえるのは金星でなく、木星です。以前にある方が、一月に、明けの明星を見ました、と書いてありましたが、それは木星なのです。
金星も木星も、それを構成している物質そのものは地上にある物質と同じものですが、それらが太陽の光を受けて輝くときには、その光は私たちの心に特別な意味をたたえて感じられます。それは、今月号に引用した「アンクル・トムス・ケビン」にも記されているように、他の夜空の星々と同じく神の使いのようなものとなり、その光は、魂に届く光となっています。


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