リストボタン休憩室    2007/6


六月の夜空
六月一〇日に阪神方面から車で帰宅途中、夜の九時四〇分に西空に金星が明るく輝いていました。 夜一〇時近い時刻になってもまだ宵の明星が見えるというのは、ちょうど日没が一年で最も遅い六月だからで、他の季節ならこのようなことはなかなかないわけです。
梅雨空になっていますが、晴れているなら、六月下旬ころの夕方八時頃には、金星がまだ西の方に見えています。そしてその金星に並んで土星が見えます。さらに眼を転じて東の空に向けると南東の空には、木星が強い澄んだ輝きを見せています。その木星のすぐ右側に赤い輝きをもって目立つのは、さそり座の一等星アンタレスです。( ギリシャ語で火星のことをアレース、その火星に対抗して赤く輝いているということで、アンチ(対抗、反対)アレース、そこから、アンタレスという名前がついています。) また、頭上にかなり強い光で輝く一等星は、牛飼座のアークトゥルスです。そして北の空には北斗七星が杓を逆さにした形で見えています。
星の名前を覚えると、夜空がより親しくなり、星に現れた神の栄光をより身近に感じることにつながります。

ホタル
わが家の周辺では、六月に入ってしばらく経つと、毎年少数ですが、ホタルが現れ、その不思議な輝きを見せてくれます。谷川でなく、まっ暗な山道に現れるホタルです。ゆっくりと光りながら飛んで行ったり、近くの草むらにとまって点滅するその光は、私たちの心に静かな喜びをもたらしてくれます。
私たちは光を常に求めてやまない存在であり、闇のなかにひっそりと静かなその光は、私たちの心の願いに触れるものがあります。


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