リストボタン編集だより    2007/7-8

○瀬棚、東北、関東、中部などでの集会
去年と同様に、七月十二日から十五日(日)まで北海道 瀬棚聖書集会が開催されました。(瀬棚とは、日本海側にあり、北海道の奥尻島の対岸にある海に望む町)
今回のこの集会のテーマは、「神から出たもの、人から出たもの」ということでした。 私はこの期間、日曜日の、日本キリスト教団 利別教会での聖書講話も含めて、五回ほどの聖書講話の中で、神のご意志と人の思いとの関わりについて、さまざまの観点から語る機会を与えられました。
この瀬棚七月の十日夕方から、二十三日の夕方まで、二週間ほど県外に出向いていたために、「いのちの水」誌を書く時間がなく、長距離にわたる車の移動のためもあって体調も十分でなく、七月号は発行できなくなり、八月号との合併号となりました。

去年や一昨年の場合は、北海道まで航空機、そこからはJRやバスなどを用いて、東北や関東の一部に立ち寄ってみ言葉を中心とした集まりが与えられてきました。
今回は、より多くの「いのちの水」誌の読者や「祈の友」の関係の方々ともお会いすること、ともにみ言葉を少人数であっても学ぶことを願って、今年は、徳島から京都府敦賀まで車、そこからフェリーで小樽に渡り、そこからは瀬棚、札幌、そして東北など各地に車を用いていくことに決めたのです。
毎年の瀬棚の集会は、三十歳代の青年が中心となって運営されていて、その方々の両親や、幼い子供たちも含めた、家族的な集会であり、期間中も牧畜や農業などの仕事をしながら瀬棚聖書集会に参加するというスタイルの集会は、ほかの無教会の集会でも見られないものです。
私はこの瀬棚聖書集会に参加して聖書講話を担当するようになって五回目となります。その間、若者たちも結婚する方もあり、その相手の女性は聖書は初めてであったけれども、だんだんとキリスト教や聖書に関心を持つようになっている例もあります。
また、今年の瀬棚聖書集会は以前にも増して参加者の方々の聖書やみ言葉への熱心が感じられる集会となり、ここにも主の見えざる御手の導きがあるのを感じたことです。
四国や関西では真夏にはあり得ない、寒く感じるほどの涼しい風、その風はまた聖なる霊の風となってこの瀬棚地方にもさらに強く吹きわたるようにと願いました。
瀬棚聖書集会の終わった翌日十六日(月)には、札幌市にて去年のような集会が持たれました。旭川からも初参加の人を含めて三名、釧路や苫小牧からも何人かの参加者がありました。
今年は初めて大塚 寿雄・正子ご夫妻宅に宿泊をさせていただき、札幌市での集会の後、大塚正子さんや、札幌集会の有志の方々とともに、札幌郊外の「祈の友」会員の矢部登代子さんをも訪問して、大宮司姉のキーボードによっていろいろな讃美をともに歌うことができました。
その後十七日(火)の夕方には、岩手のスコーレ高校の一室にて、田口さんのお世話によって短時間ではありましたが少数の人による聖書の学びの集まりがあり、校長さんや校外からも初めての参加者があって感謝でした。
翌日十八日(水)は午後から宮城県仙台市での集会があり、仙台市からは初参加の方、仙台からは五十キロ以上離れた石巻からの参加者数名、教会員の方も含めての参加者でした。仙台には去年初めてお訪ねしたのでしたが、今年は去年に参加した方々にさらに新たな方も加えられてともにみ言葉の学びのときを与えられました。
その日の夜は山形での集まりで、黄木兄他のお世話によって準備され、古くからの会員である赤間ご夫妻や小関ご夫妻、また数年前に加わった新しい会員の方など主にある学びのときでした。このときに、「山形聖書研究会の歩み」という冊子をいただきました。その冊子には一九三三年に始まった山形の集会の主による導きが記されてあり、今後ともその同じ主が山形のキリスト者の方々を導かれるように、また新たな働き人を起こして下さるようにと願いました。
翌日十九日(木)は、新潟に向かう途中、キリスト教独立学園を訪問、短い時間でしたが一部の先生方との懇談の機会が与えられました。学園を出ようとするころ、ちょうど学園の理事長となって多くの仕事を受け持っておられる武 祐一郎さんが学園に到着し、懇談の機会も与えられました。
そしてさらに、たまたま学園の事務室にいた武 義和さんとも出会い、彼の小国フォルケにも立ち寄り短時間でしたが、話す機会も与えられました。
こうした予定外のことがあったので、新潟に向かうのが遅くなりましたが、夕方六時過ぎには到着、十六年ぶりで山口 賢一兄ご夫妻や三浦姉ほかの方々との集まりが与えられました。
長い年月の空白はありましたが、折に触れて山口兄からの連絡があり、また「ディアスポラ」という
夏の集会の詳しい記録をも毎年送っていただいているので、主にあるつながりは保たれていたことです。
また参加者のうちの三浦さんは体調も十分ではなく、老齢ですが、MP3プレーヤを購入されて、私たちの集会の主日礼拝や夕拝の録音CDを希望されました。
 集会の関係者の中には、重度の障害を持った方がおられ、また、「いのちの水」誌の読者の方で今回の集まりに希望しながら参加できなかった方々もおられたとのことで、そうした人たちとお会いする時間がなかったのが残念でした。主の支えと導きを祈ります。
 翌朝二十日(金)は、新潟から栃木に向かい、一九九一年の徳島での無教会・キリスト教全国集会(第五回)が開催されたときに参加されていた大川 信夫兄宅での集まりがなされました。徳島に帰着してからその集まりに参加希望があった方からも電話あり、事前に連絡をしておくことを思いました。
その後は、時間的余裕がなかったのですが、そこから十キロ未満のところに「祈の友」の稲垣兄宅があるので、その場所だけでも知っておいたらと、探してそこを訪ね、奥様が在宅でしたので祈りだけを共にしてそこを後にしました。
 その後はさいたま市の関根宅に向かい、聖書講話、そして食事を参加者でともにいただきながら懇談、それからとくに今回浜松から参加された松田さんのお話しも伺う機会が与えられました。弱いからだを持っていて本来はとても行けないような所であったけれど、いろいろと予想しない恵みと導きが遠い異国への旅においても与えられたことを思いました。
 翌日は、所沢市の北田 康広・陽子御夫妻やお母様のところを初めて訪ね、短い聖書の話しのあと懇談、そしてお二人によるピアノと歌を間近に聞かせてもらいました。短時間の滞在しかできなかったのですが、北田さんの住む家を訪れるのは徳島でいたときから考えると、二十数年ぶりであったと思いますが、この長い間も、主が北田さんたちを導き、音楽、讃美の道を備えられたのだと感じたことです。 
 その後、山梨方面への途中ということで数年前から立ち寄って集会がなされるようになった八王子の永井さん宅に向かい、そこでの集会が午後一時から四時半頃まで持たれました。八王子の集会に参加される方々は比較的最近知り合った方々が多く、今回も数名が初参加ということで、神の言葉を中心とした交わりが広められ、強められることを願ったことです。
 その後八王子を出発し、甲府市に向かい、その夜は、甲府市の「祈の友」の方々との集会が与えられました。集められた方々は初めての方ばかりとの集会でした。参加された方々は無教会の人は一人で、あとの方々は教会に集っておられる「祈の友」会員でした。「祈の友」に属するというだけでこのように全くの未知の者同士が集まり、主にあってみ言葉を学び、ともに祈り合うことができるのは主がそこにいて下さるからだと思われました。それまでは「祈の友」誌での名前だけでの知り合いでしたが、直接に顔と顔を合わせての出会いによって今後の祈りもより具体的になることも恵みです。
 その翌日は、長野県伊那の有賀進さん宅にての主日礼拝で、ふだんは別々に集まっておられる方々も集められ、一六名ほどの集会で、緑に包まれた閑静な御家での集まりは主がそこにいて私たちを見守って下さっているようでした。
 ここでも、MP3プレイヤーと徳島聖書キリスト集会の礼拝CD(MP3の形で録音)を希望される方がありました。
 礼拝が終わって参加者との会食があり、よき時を与えられました。その後、私は一部の「いのちの水」誌読者や、岐阜県の「祈の友」会員などを訪ねて帰途につきました。
 長い距離を車での移動を伴う旅であり、後半はやや体調に問題が生じましたが、帰宅まで無事守られ、初めての方々との出会いも多く与えられ、以前からの主にある兄弟姉妹方ともそのつながりを深められ、ともに神の言葉を中心としつつ各地で集まりが与えられたことは大きな恵みでした。
 訪れた各地のキリスト者の方々がさらに主イエスからの恵みと祝福を受けてそこから福音が周囲の人に伝わっていきますようにと願っています。

○七月二十八日(土)〜二十九日(日)の二日間、京都市の西部の山にある桂坂にて、第七回 近畿地区無教会 キリスト教集会が開催されました。今回のテーマは、イザヤ書五十三章の「彼が担ったのは私たちの病、彼が負ったのは私たちの痛み」でした。このテーマに沿って、宮田 博司、那須 容平、那須 佳子、宮田 咲子の四名の方々がそれぞれ十五分ずつ語り、その後、小舘 美彦兄が「罪と愛」と題してやはりこのテーマに沿った講話をされました。 夜は、グループ別に内村鑑三の言葉の抜粋を学び、あるいは聖書のみ言葉に聞く集まりでした。翌日の日曜日は早朝祈祷、ついで、一時間余りの時間で、讃美(手話讃美、デュエット、讃美の踊りなど)、三名による証しがなされました。 京阪神以外からは、東京、松山、広島、徳島などからの参加者があり、五十四名ほどの会となりました。 毎年新たな参加者も与えられ、主が導いておられるのを実感させていただいた集会でした。



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○MP3版 ヨハネによる福音書CD
ヨハネによる福音書CDは普通のCDラジカセなどで聞くことができるファイル形式で数年前から希望者に販売してきました。かなり多くの方々から購入希望がありました。ヨハネによる福音書への関心の高さを反映したものと思われます。これは五十数枚となって量がかなり多いものです。
今回、MP3版を作成したので、紹介しておきます。これはCD四枚に収録されており、価格は二千円です。内容は以前の普通の音楽CDの形式で録音したものと同じです。
ただ、ヨハネによる福音書は、若干の欠けた部分があり、それは今後新たに録音して収録予定ですが、欠落部分を新規に録音する時間がなかなかとれず、今までに購入された方々には、申し訳ないことですが、まだお届けできていない状況です。

○礼拝CDとMP3ファイル、その再生機器。
七月に、北海道から東北など各地を訪問した際に、これは以前から折々に問い合わせもあったのですが、私たちの徳島聖書キリスト集会の毎月の日曜日の主日礼拝と、火曜日夜の夕拝の録音CD(MP3ファイル)の希望と、それを聞くことのできる、MP3プレイヤーを希望される方々がいました。
今までにも何度か説明したことがありますが、ここでもより詳しく書いておきます。
若い人たちには、MP3といったらすぐに分かるほどこれは現在では世界的に広く音楽を聞くために用いられるファイルの形式ですが、中高年の方々には、全く聞いたこともないという方々が多いのです。
日本聖書協会でも、従来販売してきたふつうのCD新共同訳(旧新約66巻)の全朗読一〇八枚のCD(価格は約五万円)が、MP3録音となって、わずか六枚のCDとなって販売(価格は八四〇〇円)され、価格も六分の一となっています。
長野でも、MP3録音の私たちの礼拝CDの音を一部聞いてもらいましたが、みなさんすくに音質がカセットテープとは違ってきれいな音であることに気付いておられました。録音テープですと、音質が悪いという以外に、とてもかさばること、テープが切れること、カビなどが生えたりして使えなくなること、必要な箇所の頭出しをするのがとても不便です。 私たちの集会では、年中無休で日曜日の主日礼拝と火曜日の夜の集会(夕拝)を続けていますが、その録音は毎回九十分テープ一本あり、一週間では二本、一月では八本〜十本になり、一年では百本〜百二十本となります。五年ほどもためると、それは六百本ほどにもなって、到底処理できないほどになります。
しかし、MP3録音のCDですと、毎月一枚に収まりますから、一年でも十二枚です。さらに、テープのダビングは時間がかかりますが、CDの複製はパソコンがあれば簡単にできます。また、その一部をだれかにインターネットを用いて遠く離れた人に送ることも簡単にできます。
作成する側も、テープより、MP3CDの作成がずっと簡単です。最近は、CDの高速ダビング機が発売されており、私たちのキリスト集会もそれを用いています。
私たちのキリスト集会では、MP3形式でなく、普通の以前からのCDラジカセで聞ける、ヨハネによる福音書のCDを希望者に実費で配布していますが、二年半ほどの期間の録音なので、五十枚以上となるために作成には相当手数もかかり、価格も一万円ほどです。
しかし、MP3録音の形式にしたものも最近作成して希望者に配布し始めていますが、それは内容は全く同じなのに、わずかCD四枚に収まり、二千円です。
今後も、創世記や詩編など旧約聖書のいろいろな書や新約聖書なども、MP3で希望者に実費で配布する予定ですので、希望の方は申し込んで下さい。
なお、私たちの集会の聖書講話や讃美などのMP3ファイルによる録音を聞くことができる機器は、二種類あります。
(一)手のひらに載せることができるほどの丸い大きさのもの、それは携帯用で外部にももちだすことができます。この卓上型のMP3プレーヤは、今までは紹介したことがありません。直径14センチ、厚さ2.5センチ、重さは220グラム程度です。(価格は、五千円〜一万円、一般の大型電器店では一万円程度、インターネットではもっと安価に購入できます。私に申込される場合はインターネットでの注文になり、五千円程度でお送りできます。)

(二)自分の部屋で聞くので、外部に持ち出すことはない、という方は、卓上型のMP3プレーヤが最近発売されています。商品名は、「SD/CD ミニコンポ」となっています。これは表示も大きく、以前は高価でしたが、最近安価なものが販売され、操作もしやすいので、自宅でしか使わない方はこの方がお勧めできます。
それは、本体とスピーカー二個でセットになっていて、幅42センチ、高さ16センチ、奥行20センチほどのもので、ふつうのCDラジカセ程度の大きさです。これは、ラジオもついていて、スピーカーからの音量も大きく、SDカードに記録されたMP3音楽なども演奏できますし、音楽CDをSDカードに録音するなど新しい機能があります。これは徳島の一般の電器店では見かけないのですが、インターネットから購入でき、その場合は、八千円〜一万円程度で購入できます。インターネットでは価格は一定していません。

これらの演奏機器をご希望の方は、インターネットを使う方はそれで注文されると一番手軽ですが、インターネットをしていないかた、また近くに大型電器店もない方は、吉村まで申込されますと、いずれの型をもお送りできます。操作も簡単ですが不明な点は電話でも説明できます。
○今月は、七月と八月の合併号となったので、発送作業も八月八日(水)の北島夕拝の後になりました。


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