新しい歌を主に向かって歌え。全地を主に向かって歌え。
日から日へ、救いのよい知らせを告げよ。(詩編九六・12 
 (ルカ福音書二・10


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誰しもよきことを願う。キリスト者は最大のよきこと、すなわち神の祝福を願う。神の祝福を受けるとき、最も人間の根源の問題が解決される。それは罪の赦しであり、神からくる平安である。
そしてそのことを深く魂に刻み、その深い意味を知らせるのは聖なる風ともいえる聖霊である。
聖霊は、この世の力に倒されない新たな力を与える。聖霊なくば、神の言葉を知っても力は与えられない。十字架の意味を教えられてもそこに重荷が軽くなるという福音の力が与えられない。数知れない書を読んでも、研究しても、清い力は与えられない。
礼拝に参加することも、知識を得るためでなく、主イエスに出会い、この聖なる風を受けるためである。使徒パウロが言っているように、知識はすたれる。また忘れるし、さらに知識を次々と入れようとすると疲れ、能力の足りないことを知らされる。
神とキリストを求めてともに集まり、祈り、み言葉を聞き、讃美をするとき、私たちはその集まりのただなかにおられるキリストの風を受ける。そして主の平和を与えられ、他者のためにも祈る心が与えられる。
病気の苦しみ、人間関係の悩みや重荷、あるいは将来の不安それぞれが持っている問題のなかにどうかこの天来の風が吹いてくるようにと願う。
風はどこにでも吹いていく。主の霊がこの世界の至るところに吹き渡り、神の愛を知る人が起こされ、自らが弱く道にはずれた者にすぎないことを悟り、神に立ち返るように、そして主の平安が与えられるようにと願い続けていきたい。


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