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信仰によってあなた方の心の内にキリストを住まわせ、
あなた方を愛に根ざし、愛にしっかり立つ者としてくださるように。


(エペソ三・11
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春のいのち

私たちには春は寒さがようやく終わって暖かい日々がくること、そして草木は芽生え、花は咲き、さまざまの生き物が動き出す季節として感じられる。
しかし、熱帯の国がある。いつも三〇度もの気温であり、周囲の草木にも変化はない。また、砂漠地帯ではうるおいある変化をもたらす植物もごくわずかであるし、北極に近い寒帯では植物もほとんど見られないほど単調な光景である。
そのようなところでなくとも、一年中施設や病院で寝たきりの状態に置かれている人たちにおいては、そのような動きのある初々しい春の変化は感じ取ることはできない。
しかし、そのような状況にあってもなお、新しい芽吹きや温かさを感じるようにと神は聖なる風(聖霊)を吹かせ、いのちの水を信じるものに与えるようにされた。
聖霊の風そよぐとき、変化のない生活を強いられた心にも新たな芽生えがあり、そこに希望の緑は育ち、いのちの水によってそれらは花を咲かせるようになる。
太陽の光をも受けることのできない部屋に寝たきりの人であっても、また全盲の人たちのように、この世の太陽の光を見ることのできない人たちにも、なお、あたらしい光、霊的な太陽であるキリストと神の光を受けることができる道を開いてくださった。
砂漠に水を流し、花を咲かせる神は、春を知らなかった魂にも永遠に終わることのない魂の春を与えて下さるのである。


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