休憩室

アセビ
インターネットメールで希望者に送付している「今日のみ言葉」に、私が県南の聖書の学び(海陽集会)からの帰途、徳島市から六〇キロほど南の山中で見付けたアセビの花の写真を付けました。
そのことで、「アセビがこんなにきれいだったとは!!感動いたします。」と書いてこられた方、また「アセビは何ともいえない天からの花としか思えません。やさしいかろやかな鈴の音が聞こえるようです。」との感想もありました。
よく知ってその花のよさもわかっていると思っている花でも、ルーペで拡大してみると全く違ったもののように新鮮な美しさを見出すことがよくあります。
離れて見るだけでは、その植物の、とくに花やつぼみ、新芽などのかたちやつくりはよく分からないことが多いですが、スズメノエンドウやハコベといった小さな花を五、六倍~十倍程度のルーペでみると、新たな美しさを発見します。
主イエスも言われたように、野の花を見よということ、そこからもさまざまのことをくみ取ることができるのを感じています。
聖書の言葉も、一つの箇所一つの言葉を深く思い、繰り返し見つめているとあらたな意味とひろがりができてくることがよくあります。それは、植物の花などをルーペを使って見るようなこととも言えます。
み言葉について書いたり語ったりするためには、たえずこうした新しい感動が与えられないといけないので、植物など自然の美しさや繊細さの発見とみ言葉の真理の新たな発見とは通じるものがあると感じます。

春の星
去年の晩秋からずっと西空に輝かしい存在であった宵の明星(金星)は、現在は見えなくなっています。金星は三月二六日ころに、太陽と地球のちょうど中間の位置にありましたから、現在も太陽とほぼ同じ方向にあり、見えないわけです。しかし、徐々に移動していきますので、六月ころになると、明け方に明けの明星として見えるようになってきます。
現在は春の星座のうち、四月十日頃では、夜十時ころには、しし座が南空高いところに見えます。そしてその時刻にはほぼ真南に、土星が見えます。土星の少し右にしし座の一等星レグルスが見えています。
そして土星の左下(南東)には、乙女座の一等星スピカ、その左上の高い空には、オレンジ色の強い光を見せて輝く牛飼い座のアークトゥルスがあります。これは、春の夜空でとくに目立つ明るい星で、全天の恒星で大犬座のシリウス、りゅうこつ座のカノプス、ケンタウルス座のアルファ星に次いで、四番目に明るい星です。
麦の収穫のときにはっきりと見られるので、麦星とも言われ、また乙女座のスピカがやや光も弱く色も白く女性的なので、それと合わせて夫婦星とも言われます。
なお、このアークトゥルスは、秒速125キロという高速で乙女座の方向に移動しているので、五万年ほどすると、スピカの位置にまで達するとのこと、夫婦星と言われる二つの星ですが、現実にもこの二つの星は近づいていくのです。
このように、星もみな動いているので星座というのも何万年もすれば大きく変わってしまいます。また、太陽のみかけの通り道にある十二ほどの星座だけを取り出して、太陽がそれらのどの星座にいるときに生まれたなどといっても無意味なことで、星占いというようなものが大新聞やテレビなどにすら登場することは迷信以外の何ものでもありません。


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