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○5月の夜空
5月中旬には、夕方、西の低い空をみますと、金星がその明るい光を見せています。何カ月か私たちの目を楽しませてくれましたが、もうじき見えなくなります。
夜の8時ころに、南の空を見上げると、やや西よりに赤くて明るい火星が見えます。火星の右下には、しし座の一等星レグルスが見えています。
その左(東)のほうへとゆっくり目を向けると、やはり瞬きをしない明るい星が見えます。これが土星です。そして、土星のすぐ下に、乙女座の一等星スピカが見えていますので、ぜひこの二つの惑星とともにスピカを見つけておくとよいと思います。
さらに、土星の上の方、頭上へと視線を移すと、明るい橙赤色のアークトゥルスが見えます。これは、恒星のうちでは、おお犬座のシリウス、冬に南の下方に見える龍骨座のカノプスに次いで3番目に明るいのですぐにわかります。とはいえ、カノプスは、関東付近ではほとんど見えないと思われます。徳島では、晴れて大気の澄んだ冬空に南の低い山のすぐ上にかろうじて見える星ですから、大多数の日本人にとっては、このアークトゥルスは、シリウスについで明るい恒星として見えます。
去年から、木星と金星が夕方にずっと見えていましたが、そのうち木星がだんだん光が弱くなり、見えなくなっていくとともに、火星が東から見えるようになりました。さらに、金星が低い空にだんだん見えなくなろうとするとき、今度は、土星が東から姿を現してきました。
夜空の星に関心を持つと、とくにそれがよく見える地方においては、心を広くかつ高くし、また清めてくれるはたらきをしてくれます。


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