風の歌
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2003年度.
写真撮影、詩: 灯祈 道

(とおきみち・徳島聖書キリスト集会員)



今日は です。

更新は です。


t07_m2.gif内容・もくじ

小題 小題
t07_m2.gif2003年1月 t07_m2.gif天使の羽根
t07_m2.gif詩集第四集 t07_m2.gif神は愛です
2003年1月最新版

t07_m2.gif14 ツタ

ツタのJPG写真

確かなものにすがりついて
ひとあし、ひとあし、
天を見上げて登っていくと
いつの日にか
まぶしい光の中に、きっと行き着く。
ツタの葉は黙って登っていく。
そのときに、つぶらな小さな
花が咲く。



t07_m2.gif15 イヌドクサ

イヌノドクサ

夏にツクシ!・・と思ったら
イヌドクサだという。
川辺に並んで
黙って立っている。
おこるでなく
さわぐでなく
静かにしたまま
朝も夜も
晴れても雨でも
主の命じられるまま
並んで黙って立っている。




t07_m2.gif16 アガパンサス

アガパンサス

この花の名前が
アガパンサスだと聞いてから
それは「アガペー」から来ているときいてから
急に目にとまるようになった青い花。
神は愛ですよ、と
出会うたびに教えてくれる。



t07_m2.gif天使の羽根

ガクウツギの写真

天使の羽根がひとひら
やまかげに舞い降りているかと思えば
ガクウツギの白い花
神の御むねをそのままにうつして
光のように清らかに咲いている。
じっと向かい合えば
まぶしくて
目を離せないような
目を閉じてしまいそうな
 
どうしてそんなに清らかなのですか?
 
答えのかわりに
目には見えない光の滴を
こころにひとつ落としてくれた。




t07_m2.gif17 入り口

ドア

この入り口から、はじめて入った日
ここで、主イエスに出会うとは思わなかった。
この入り口を、初めて入った日
わたしは似合いもしない派手な格好をしていて
それが、やたらと恥ずかしかった。

この入り口を何度かくぐってわたしは、救われた。
それから、何度もこの戸をくぐった。
もう、派手な格好をしなくなった。

慕わしい、尊いこの入り口よ。
命の道に通じる門は小さかった。
しかし、入り口の向こうは永遠に通じていた。



t07_m2.gif18 ニワウメ

ニワウメ

聖霊の結ぶ実は
愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制。
小さな赤いこの実には
言葉も、文字もないけれど
黙って結ぶ赤い実に、これらのすべてのことがある。
風に揺れる赤い実が
言葉以上に教えてくれる。

t07_m2.gif 詩集第四集   ともしび天使
    灯祈 道

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ともしび天使

わたしの心に小さな灯火

赦しと愛のキリストの光

ともしび天使のいのちが注がれ

光の中で生かされている。



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主日礼拝

 主日礼拝が終わって、集会場の庭にでる。
 車に乗ろうとすると、
 一匹のトカゲが驚いて
 チョロチョロと逃げていった。
 よかったね。きょうは主の日。
 おまえも一緒に
 ここで讃美をしていたんだね。


   
t07_m2.gif天使

野草について学んでいるときに
赤ちゃんを連れた人がやってきた。
野の花も天使
赤ちゃんも天使
部屋に天使がいっぱい。


   
t07_m2.gif野草の祈り

どんなにきれいに咲こうとか
どんなに大きくなろうとか
野草はひとつも求めない
どんなに咲いたらいいですか?
どんなに散ったらいいですか?
野草が問うのはみ旨だけ
おかれたところで歌うだけ


   
t07_m2.gif問題

思いがけない出来事に
思いがけない出来事が続き
祈る言葉もわからないとき
立ち止まって
この出来事がどこから来たか考えてみよう。
悪魔から来たのか
偶然か
神様から来たことなのか
3つの内からさあ、選びなさい。
神様から出された問題。
祝福か、滅びか
選び取ったときに道が決まる。


   
 t07_m2.gifつながれている犬に

つながれている犬に吠えられて
こわいこわいと泣いている子供がいたら
大丈夫だよ、と言えるのに
つながれている悪の力に吠えられて
もうだめだ、とうなだれている。


   
t07_m2.gifタンポポ

月が昼間、地の上に

降りて咲いたらタンポポの花

雪が春、地の上に

舞って降りたらサクラの花びら


  
 t07_m2.gif星の光を

雨のように降り注ぐ
この清らかな星の光を
天を仰いで両手に受けよう。
あふれるほどに光を受けたら
この世の闇に届けに行こう。
夜空の闇の深いほど
この世の闇の深いほど
星の光は強く輝く
キリストの光は強く輝く。


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朝が来て

朝が来て
アサガオがそっと咲くように
キリストの花
心に開き、今日を生きる。
夜が来て
マツヨイグサが咲くように
キリストの花
心に灯り、今日を閉じる。


  
 t07_m2.gif自転車で

自転車で走りながら祈るとき
電柱は十字架になる。
職場の片隅で祈るとき
壁の模様は十字架になる。
ベッドで寝たまま祈るとき
部屋の柱は十字架になる。


  
 t07_m2.gif白いムクゲ

一本の木に
白い小鳥がいちめんにとまっているのかと思えば
白いムクゲの花だった。
近づけば、小鳥の歌が聞こえてきそうな。
風が吹けば
いっせいに空に飛び立って行きそうな。


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誰も知らない

ツメクサの白い花は
3ミリほどの小さな花。
だれも目にもとめないけれど
ルーペでそっと見てみると
天使が座ってほほえんでいる。
誰も知らない小さな世界
神様の国は人知れず広がる。


   
t07_m2.gif滑走路

地上の人生は、駆け抜ける一瞬の滑走路

飛び立てば

終わりのない永遠が始まる。


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砕かれて

砕かれて
神の愛がそそがれる。
こころが再び
神様のもとに帰るとき
わたしの居場所はここしかないと
子供のように父に泣く。


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イエス様を信じたときに
ひとつの鍵が与えられた。
縛られていた重い過去に鍵をして
さあ、新しい扉を開けてゆきなさい。
見たこともない世界に入る鍵。
何と言うことだろう!
わたしはどこへも行かないのに
アルプスの高原より清い風が吹き
わたしは家にいたままで
天からの交響曲が聞こえてくる。
この鍵は前進のみ。
光から光へ
御もとに行くまで扉を開け続けてゆく。


   
t07_m2.gifユキノシタ

ユキノシタは目立たない
小さな白い花だけど
ルーペで見ると
その清らかな美しさは
主の栄光を語っている。
天の御座で
主イエスの足もとに咲いているのは
この花かも知れないと思った。


   t07_m2.gif映像

ひとつひとつの出来事は
小さな事から大きな事まで
主からわたしに示されたメッセージ
今の電話のひとことも
今朝の新聞の記事さえも
そのことを通して
主がわたしに語りかけられる。
この世にあるものはもしかしたら
わたしと主のみで
あとは全て、神様がわたしに見せられる
映像なのかも知れないと
そんなことを考えたりする。


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大根を切りながら

わたし自身を
どのようにしたら
完全に捧げ尽くすことができるのだろうかと
考えながら大根を切っている。
ひたすら繰り返される日常の中
全てを主にささげるのはどうすることだろうかと
考えながら大根を切っている。


   
t07_m2.gif主がいて下さる。

主がいて下さる。
目の前に、主がいて下さる。
どんなときにも、主がいて下さる。
恐れることはない。
案じることもない。
心騒がせ、あれやこれやと思い煩うことはないのだ。
ただ静まって、ひれ伏せばいい。
そのとき、全ての心配は不思議と消え去る。
状況は全く変わらないのに
いったいどうして、安心するのだろうか。
主の平和
主の喜び
わたしはただ、主によって動かされる道具。
わたしの魂よ、この事を見失ってはいけない。
主がわたしをもっとよい道に導こうとしておられる。
主がわたしを祝福しようと思って下さっている。
ただ静まってひれ伏せば、静かに御旨が流れてくる。



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歴史が語る

歴史が語る、ひとつのこと
人は正しく生きられない。
独裁があり、貧困があり、戦いがあり、差別がある。
やっと落ち着いたと思えば、今度は人は堕落する。
美しい山々が連なり
清い川が流れていようとも
人はねたみ
人は苦しむ
悪魔は火のようだ。
しかし、キリストはそこに立ってくださる。
十字架が立ち、キリストの救いが現される。
人は正しく生きられない。
十字架だけが人を生かす。


   t07_m2.gif犬が鳴いたので

犬が鳴いたので夜更けに外に出た。
空を見上げた。
くらい夜空に、星が見えた。
わたしは今、生かされている。
ここに立って星を見ている。
生きている。
神を知らされ、命を注がれて生きている。
あがなわれ、罪赦されて生きている。
何のために生きているのか
どこから来たのか
そしてどこに帰るのか。
知らされて生きることの確かさ。
夜空の向こうの天の国よ
あこがれてやまない光の世界よ
わたしのふるさと
わたしの家
わたしの命の生まれたところ
主からいただいたこの命を
主にお捧げして生きることができますように。
わたしの全てが主のために
燃やされながら終わりますように。
犬が鳴いたので外に出た。
空を見上げて主と向かい合い
わたしは夜更けに立ちつくす。


   
t07_m2.gif木の讃美

雨が木の葉の鍵盤をたたく

風が小枝のバイオリンを弾く

風が通り抜ける木立はフルート

思い思いに木は讃美する。


   
t07_m2.gifこの世には

この世には闇の世界に引っ張ろうとする
おおきな引力が働いている。
確かなものにつかまっていなければ
闇に吸い込まれてしまう。


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目を凝らしても

目を凝らしても見えない
手を伸ばしても触れることができない
どこにいるのか
本当にいるのか
どうしてわかるのか
なぜなのか
ああ、しかし主よ
どうしてあなたはこんなに確かに
在ってくださる。


   
t07_m2.gifひとすじの道

一生懸命あるいて走って
ときどき転んでまちがえて
右に行ったり
左に行ったり
思わぬところに立たされていたり
イエス様を信じて生きても
うまくいかない、でこぼこの道
「ごめんなさい」「助けて下さい」「主よ来て下さい」と叫びつつ
それでもやっぱりわたしは走ろう。
でこぼこの道、ひとすじの道。


   
t07_m2.gif父が逝って

父が逝って、遠かった父が近くなった。
父が逝って、話しにくかった父と、話せるようになった。
主と共にいる者同士。
父は死んでから、わたしの中で生き始めた。

「今年の年末には、七日間くらい外泊しようと思っている。」
そう言っていたのは、十二月の初め。
その父が、年が明けたらすぐに召された。
人間は、自分の命もわからない。
神様のご計画は、本人さえもわからない。

信仰など、関心もなかった父が
聖書も読んだことがないままに
「キリスト教で葬式をしてくれ。」
と言い残した。
ヨハネもパウロも知らないままに
「神さんの所に行く」
と言い残した。
そして、「ちっとも恐くない。行ってくる。」
と言って本当に逝った。
いったい誰が、予想できたであろうか。

神様は父に何を示してくださったのか。
父が見えていたものは、どんな世界だったのだろう。

八十一歳の気難しい老人に、福音の意味も知らぬままでも、
主は天国の戸を開いて招いてくださった。
父は、「バイバイ、ありがとう。」などと、
おおよそ父らしくない言葉を残して、安心して昇っていった。
主の憐れみと、主の御業
人にはできなくても神にはできると
証を立てて、父は召された。


  
 t07_m2.gifヒガンバナ 

さあ、
あなたに赤い冠をあげよう。
迷いながらも
恐れながらも
倒れながらも
泣きながら
主イエス様に叫び続けた一筋の道。
旅の終わり。
さあ、
あなたに赤い
主の血の冠をあげよう。


  
 t07_m2.gif階段

この階段を登って
目の前にひらけるものはなんだろう。
行き着く先はどこだろう。
わからなくても
信じられる。
行き着く先のなつかしさ
行き着く先のいとおしさ。


   
t07_m2.gif主を呼ぼう

風が吹く。
ドアを閉めないで、窓を開け、
心を開いて、主の風を呼ぼう。
日々の生活は、喜びの時ばかりではないけれど
うなだれたときはうなだれたまま。
疲れたときはぐったりしたまま。
目の前の苦しみや、自分自身の苦しみに
なす術もなく心がもつれるその時も
包み隠さず、もつれたままで
イエス様、イエス様、イエス様を呼ぼう。
不思議な力を与えて下さる方が他にいるだろうか。
心に愛を下さる方が他にいるだろうか。
かたくなな心になるのはやめよう。
主に背を向けるとそれは、闇に続く道。
平和も歌も喜びもなく、知らない間に埋もれてしまう。
イエス様を呼ぼう。
イエス様に叫ぼう。
信じて祈ろう。
主は来て下さる。
うなだれたときはうなだれたまま
膝を抱えて主を呼ぼう。
野原の風より命に満ちた
イエス様の風を必ず下さる。


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ともしび天使

わたしの隣で歌っている。
わたしの隣で笑っている。
主の御もとから来た
ともしび天使
清らかな羽をはばたかせ
つねにわたしを主に連れ戻す。
わたしと一緒に祈っている。
わたしと一緒に泣いている。
主のあがないの
命の天使。
どんなときでも離れずに
愛と赦しを示し続ける。


 
一九九七年の八月。目には見えないイエス様が、わたしの手を取り、背中を押し、はじめて徳島聖書キリスト集会の集会場に導いて下さいました。暑い夏の日でした。
 あれから五年。イエス様は同じようにわたしの手を取り、背中を押して今日まで守り 導き続けて下さいました。
 この赦しと救い。畏れをもって主に感謝します。



 わたしの小さな詩集を手にしてくださり、ありがとうございました。
 皆様おひとりおひとりの上に、主の祝福がありますように。

   二〇〇二年八月一日

       (徳島聖書キリスト集会所属)


4年前の冬
わたしの心の中に灯った
小さな光があります。
この灯火は強くなったり弱くなったり
消えそうになったりするけれど
それでも決して消えないで燃え続けている。
イエス様が消えないように
まどろむことなく見ていて下さる。
わたしは、この光によって生かされ
この光のために生きています。
尊い犠牲の血によってわたしに灯された小さな火
終わりまで主のために燃え続けますように。
この小さな光の恵みのひとしずくをお届けします。
神は愛です
神は愛である

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