天使からの風

                                目を上げると

                                        大空の向こうから

                                                    清らかな

                                                          天使からの風が吹く


リストマーク開幕

新しい
きょうはどんな一日になるだろう。
わたしの職場は病院の5階
5階までのエレベーターの中は
短いけれど祈りの小部屋
目には見えない主の祭壇で
一人静かに主に向かう。

5階に着いてエレベーターのドアが開くとき。
与えられた一日の
オープニングの幕が開く。
さあ開幕!
新しい
今日の一歩を踏み出そう。

リストマークうまくいっても

うまくいってもありがとう
失敗してもありがとう
大成功して、思いあがればそれは失敗
うまくいかなくても、そこで砕かれて清められる。
よいことできたらありがとう。
うまくいかずにありがとう。

リストマーク降り注ぐ力

夕暮れの空の優しさ
遠くの山々の優しさ
天地の風景に力があり
わたしの内に注ぎ込まれる
なんて優しい力に取り囲まれているのだろう
帰り道、思わず車を止める。
主よ。
お答えしようにも言葉がありません。
雨を受ける草のように霊を受けて
わたしはその場で立ちつくす

リストマークセミのように

おそらく
過ぎ去れば、一瞬であろう地上の命
人にほめられるよりは
神に従うことを
人に喜ばれるよりは
神に喜ばれることを
求めることができますように。
時はふたたび帰らない
使命を果たしたセミのように
一瞬一瞬を主に捧げつつ
時間も力も心も命も
主よ、あなたのために燃やし尽くし
命を終えることができますように。

リストマーク二重奏

朝から本当に忙しい。
必死になってキュウリを切っている。
朝からセミが元気いっぱい。
全力で鳴いている。
セミに合わせてキュウリを切る。
セミも合わせて鳴いている。
セミの声とキュウリを切る音
今朝の元気な二重奏。
ちょっと楽しくなってきた。

リストマークいのちの時間

セミは必死で讃美する
与えられた命の短さを知っていて
一瞬をも惜しんで讃美している
あっという間に燃え尽きる命の時間
わたしたちも、地上の命がいったいいくらあることか
今しかない、と叫びつつ
セミが必死で讃美する


リストマーク稲穂の従順

久しぶりに稲刈りを手伝った。
稲穂が機械の中に取り込まれていって
どんどん
どんどん
刈り取られていく。
最後に残った一筋の稲穂たちが一列に並んで、さやさやと立っている。
黄緑色の葉と稲穂のうす黄色が、なんてきれいにそよいでいるのだろう。
一列に並んだ優しい天使たちは
置かれたところでじっと刈られるのを待っている。
み旨のままに、この地に蒔かれ
み旨のままに、光を受けて
み旨のままに、穂をつけた。
時が来て今刈られようとしている稲穂たちの、どこまでも従順な信仰。
自分の思いばかりが心を占めていたわたしに、美しい従順の姿を示しながら
静かに稲穂は刈り取られていった。

リストマーク使えない者を

勇気はない
人を恐れてばかりいて
戦う強さも力もない
「おまえの信仰はどこにあるのか。」
主よ、ごらんのとおりです。
しかし主よ
それでも、あえてわたしはあなたに願います。
どうか主よ
この使えない者を用いてください。
命を受けて地上に生かされ
一瞬ですぎゆく地上の時間に
なお、この世にしばられて人を恐れる
この使えない者を
それでも主よ、どうかあなたが
息を吹き込み用いてください。

リストマーク御許

祈っていると
魂が遠くに行く
このまま近づけられて
主よ
魂はあなたの側近くに
このまま帰りたくないけれど
目を開けると
日常の中
しかしここが御国なのですね
主よ

リストマーク車窓

ひとの一生のなんと短くはかないこと
昨日の感激はきょうの感激ではなく
今日のよろこびは明日のよろこびではない
ときが過ぎてゆくのはまるで
列車の車窓から去っていく景色のよう
しかし、主よ
すべてが過ぎ去った後に行き着く永遠がある
はかない地上の命ではなく
どうか、なによりもその国をめざし
その国を愛し
その国を求めていくことができますように。
飛び去るようにすぎてゆく
ときの向こう側から
まっすぐに近づいてくる
永遠の御国


リストマークタンポポの小道

ある春の日、野原にタンポポが咲いていました。
春の風が吹いて、そよそよ。風にゆれてうれしいな。
かみさまは、優しい日差しをおくります。
タンポポも神様に歌います。
やがて、花が終わり、タンポポに白い綿毛がつきました。
ひかりのようなタンポポがとおくの場所でも咲くように
神様はタンポポの小さな種に、白い羽根をくださった。
タンポポの種はふわふわの、白い羽根をよろこんで元気に神様に歌います。
神様、神様、どこまで飛んでいくのかな。
神様、神様、どんなところに行くのかな。
どきどき、わくわく!
綿毛たちは、神様が風を吹かせてくれるのをじっと待っていました。
ある日、強い風が吹きました。
神様の風が、タンポポの綿毛たちを、とおくに運んでいきました。

ひろい公園にひとつ。山のふもとにふたつ。
小さな家の庭にみっつ。こどもの靴にくっついて、学校の校庭によっつ。
さあ、みんなそれぞれに落ちたところであたりを見回してみました。
小さな子供もあそんでいます。ことりもそらを飛んでいます。
かみさま、ここで咲くのですね。それまでじっとまちましょう。
誰もがその場で眠ろうとしていたのだけれど・・。
あれ。ここはどこなんだろう。
ひとつだけ、小鳥に運ばれて、とおい森の中まで運ばれた種がありました。
暗くて寒くて、夜のようで、なんだかこわいな。
いままでいた野原とは違う世界のような淋しいところです。
タンポポの種はあたりを見回して、それから神様に言いました。
神様、こんな暗いところにきました。
何だか咲けないような気がします。
でも、神様、神様はきっと咲かせて下さる。
野原では、あんなにきらきら光をくださった神様。
元気に飛んでいきなさい、と強い風を吹かせてくださった神様。

どうか、わたしにも、光のような花を咲かさせてください。
通り過ぎる人が、神様のことを思うような、そんな花を咲かせて下さい。
タンポポの種は優しい神様のことを思いました。
神様は、きっと、ここから出して下さる。
小犬の背中にくっつけて、ひろい野原に運んでくださるかな。
それとも、小鳥の背中に乗せて、遠くの山に運んでくださるかな。
それまでじっとここで待っていよう。
やがて季節が移り変わりました。タンポポはじっと待っていました。
しかし、小犬も来ませんし、小鳥も運んでくれません。
淋しい森の中で、タンポポはじっと待って、
神様のことばかりを考えていました。
春になりました。
それぞれの種たちは、暖かい陽ざしをあびて、元気に芽を出しはじめました。
神様は、森に落ちたタンポポにも、光をそそいで小さな芽を出させました。
そして、小さな花を咲かせました。
誰も気がつかない、暗い森の中でたった一輪、タンポポは咲いていました。

やがてまた、花が終わりました。
タンポポは小さな綿毛になりました。
森の中では強い風が吹かなかったので、綿毛はその場におちました。
次の年、神様は光をそそいで、その種たちに小さな芽を出させました。
神様がみんな咲かせて下さったので、そこにたくさんタンポポが咲きました。
そして、タンポポはまた、綿毛をつけて、そのあたりに落ちました。
次の年、花は小さいけれど、もっとたくさんのタンポポの花がさきました。
いつしか、その森はタンポポでいっぱいになって
まるで、おひさまがあつまっているように見えました。
きれいなタンポポの森があるよ、と、伝えられて、そこに小道ができました。
タンポポの小道を歩く人は、誰でもみんな元気になって帰りました。
暗い森に飛んでいった小さな綿毛。
神様は、綿毛の悲しみをずっとご存じでした。
そして、小さな綿毛の祈りを、じっと聴いていてくださって
誰よりも祝福して下さったのでした。
                (二〇〇四年十二月クリスマス集会で語ったお話です)

リストマークアサキマダラ

アサキマダラという蝶は
その小さな羽根で
こんなにはるばる空をとぶという
神様に言われたとおりに
疑わないで飛んでいく
花に羽根をやすめても
立ち止まらずに飛んでいく
大雨の日も風の日も
荒れ地の上も、山中も
神様は、必ず守ってくださるのだと
疑わないで飛んでいるのだ

リストマーク線路

み旨にかなうという線路から
間違って、離れて進むとき
がたがたと心は揺れ動き
傷つき壊れて動けなくなってくる
「わたしが間違っていた」
罪に気付いて立ち帰るとき
ああ、線路のうえの安らかさ
この道をふたたび進んでいく。
御国への道はひとすじの線路
列車はここしか走れない

リストマーク白いホタルブクロ

この悲しみを
ホタルブクロの花の中に包んだら
白い色に染まるだろうか
ミントの葉の中に包んだら
清い香りが移るだろうか
何に包んだとしても
罪の悲しみは消えることはない
主よ
そのままであなたに差し出しだします。
わたしは自分でどうにもできない
ホタルブクロの花の前
主よ
あなたが赦すと言ってくださるまで
わたしはこうしてひざをついています

リストマーク待っていよう

心が裂かれて痛い
こんなときは手を当てて
静かにして待っていよう
必ず来てくださるイエス様
癒してくださるイエス様
何もしゃべらず
誰にも言わず
こんなときは目を閉じて
黙って、黙って、待っていよう


リストマーク

どうしたらいいのかわからない
車を止めて、沈んだ心でうなだれていた仕事の帰り
疲れすぎて家に帰る元気がない
ため息混じりにふと顔を上げると
目の前には空があった
その日はじめて空を見た
わたしの上には空があったのだと気が付いた
白い雲が浮いている
一羽の鳥が大空を静かに通り過ぎてゆく
悲鳴を上げていた心に天からいのちが注がれる

元気を出して家に帰ろう
大空の向こうには
きょうもわたしを見守るかたがいてくださるのだ

リストマーク種の鼓動

言葉の種はみ旨のままに地に蒔かれ
ホウセンカのようにそのまわりに
タンポポのように風に乗り
ヌスビトハギのように誰かにくっついて
もっと遠くにも運ばれる

大地におちた、み言葉の種は
時が満ちると芽を出して
ゆたかなゆたかな実を結ぶ

大地の下で
時を待つ種たちの
希望にあふれた鼓動が聞こえる

リストマーク夕焼け

燃えている
大空で主の霊が燃えている
ああ主よ!
この夕焼けを燃やされる方に
わたしは思い切って飛び込んでいこう。

リストマーク讃美

押し寄せる波のような讃美の力
誰にどう思われてもいいのだ
殻を破って
全霊で神を讃美すれば
そこにキリストが働いてくださるのだと
教えられた帰り道
天は夕焼けで燃えていた
ハレルヤコーラスで燃えていた

リストマーク向こう側

苦しみの向こう側
悲しみの向こう側
弱さの向こう側
間違いの向こう側
絶望の向こう側で
主イエスは
静かに待たれている

リストマーク夕日

仕事が終わって帰る道
坂道を過ぎて
橋の上まであがったとき
突然夕日が見えた。
疲れ切った心と体に
飛び込んできた主の光
あっというまに元気になった 

リストマーク仕事の帰り道には

仕事の帰り道には
遠くの山が見える
山は天に続き
永遠の世界に続いている
仕事の帰り道には
山が見える
わたしは山に引き寄せられて
そのまま
天に帰っていく

リストマーク白いフリージア

病気の苦しみは
患者さんから表情を奪い
生きる力を奪い
訴える言葉を奪った。
うつろなまなざしと握りしめたナースコール
苦痛は人を別人に変える
じっと付きそう奥さんは
黙って背中をさすっている
窓辺に飾られた白いフリージアが
人の悲しみをじっと見ている
白いフリージア、
どうか、この悲しみを神様に伝えて
終わることのない苦しみに昼も夜もさいなまれる
この苦しみを神様にすべて伝えて

リストマーク病室で

「おはようございます!」
と病室に入る。
わたしの中で主が動かれる。
「わたしはこの人を愛しているのだ」と
せかれるような思いで
主が動かれる。

リストマーク苦しみを見守る天使

病巣からの出血が止まらない。
白衣に囲まれて止血のための処置受ける患者さんの
恐怖と悲しみのまなざし
主よ!
心の中で叫ぶ
ああ、主よ
あなたは知っていてくださる
この悲惨の中
目には見えないけれど
たしかに側にいて
この苦しみをじっと天使は見ていてくださる。

リストマーク

カーテンだけで区切られた白いベッドの上
苦しくて動くことのできない患者さんは
昼も夜もこの空間が、生活のすべて。
咳をしてもまわりに聞こえ
息を殺して訴える苦痛の声も、静かな夜には響き渡る
病気の苦しみには終わりがないのに
わたしは仕事が終わって家に帰る。
帰り道
水田から吹いてくるさわやかな風に思わず車を止めた
緑の稲を撫でながら清らかな風が吹く
今ここにベッドごと運んできて
この緑の風に吹かれたら
「ああ、いい風だ」と
きっと痛みも鎮まるでしょうに

リストマーク♪替え歌讃美♪

(よく知られている童謡のメロディーです。ご一緒に歌ってください。)

リストマークその1 「ぶんぶんぶん」 (ハチが飛ぶ)」のメロディーで

 いつも、いのりましょう

1.いつも、祈りましょう
  かなしい こころに ひかりが ともるよ
  いつも、祈りましょう

2.ともに、祈りましょう
  みんなのこころに ひかりが ともるよ
  ともに、祈りましょう

リストマークその2 「森の熊さん」のメロディーで

 イエス様 ありがとう

1.イエス様 ありがとう
  ぼくらは 生かされた
  主イエス キリストは
  復活されました

2.イエス様 きょうもまた
  ぼくらは 生きていく
  主イエスキリストと 
  共に生きていく

♪(二〇〇五年イースターで子供を含めた参加者と共に讃美しました)

リストマーク神さまのチェック

み言葉を学び、アーメンと祈る。
聖霊をうけて
神さまに従っていきたいと願う。
集会が終わって家に帰る
すぐに、嫌な出来事が起こった
ああ、嫌だなと感じつつ
口から出そうになることばを
神さまはじっと聴いておられる
きょうの学びは何でしたか。
すぐに、神さまからチェックが入る。

リストマーク小鳥の讃美

小鳥が
梢の上で鳴いている
神様を
まっすぐ見つめて
呼んでいる
歌っている
話している
祈っている
小さな体の全部から
命を注いで讃美する

リストマークゴルゴダ

全てが清められた天の国に
主イエスと共に一番に入ることが許されたのは、
良い行いをしてきた人でも、ともにいて主イエスを助けてきた人でもない。
死刑になるほどの罪を犯し、殺されていく、
何の良いことももうできない罪人だった。
主イエスを見つめて叫ぶ。
必死で叫ぶ。
それだけで、主イエスは来てくださる。
どうしようもない過去を全て赦し
まったく良い行いができなくとも
ただ、主イエスを見つめて叫ぶとき
「あなたは今日、わたしとともに楽園にいる」といってくださる。
主よ、この犯罪人とともに叫びます。
どうか、わたしたちの所に来てください。
わたしたちと共にいて下さり、あなたの御国のなかに置いてください。

リストマーク帰りたい

心がどこから、壊れてきたのだろうか。
病んだまま、癒されない心
わたしは、この心にどう向かっていったらいいのだろうか。
帰りたい
帰りたい
魂は主よ
あなたを待ち望む
苦しいけれどじっとしていよう
黙ってあなたを待っていよう
あなた以外の手によってたとえ癒されたとしても
それは命の糧とはならないから
苦しいままで
苦しいままで
じっとあなたを待っていよう

リストマーク心がうなだれるとき

心がうなだれるとき
大空の中に
痛んだ心を置いて
何にもしないで包まれていよう
空の青さが沁みてくる
陽の光が沁みてくる
大空の中においた心に
キリストの愛が沁みてくる


リストマーク嵐のあと

心の中に暴風が吹き、横なぐりの雨が降る
心が打ちのめされて祈れない。
どこかに逃げてそのまま凍ってしてしまえば楽になるだろうか
祈れないわたしはどうなるのだろう
台風の日、道に迷った子供のように、わたしは家に帰れない
まったく違うところに吹き飛ばされそうになった、そのときに
わたしを呼ぶ声がする
今だ。
この御手にすがらなければ、わたしの心は遠い所にとばされていくだろう
「わたしが間違っていました。」
素直になってこの方の前に出る。もう大丈夫だ。
嵐は静まり、雨がやみ、心に明かりが見えてきた。
主に帰ろう。
「ただいま。」
台風が過ぎ去った後のように、こころに広がってくる澄んだ青空。

リストマーク礼拝

花のまわりに
神さまは
ミツバチを集められる
木の上に
神さまは
小鳥を集められる
小さなこの部屋に
神さまは
み言葉をうけるために
わたしたちを集めてくださった

リストマーク主日礼拝

初夏の雨降る白い朝
今日は日曜日
勤務疲れが少し残ったまま
礼拝に参加する
机に飾られたスイカズラから
清い香りが注がれる
やさしい神さまの愛
疲れが
清い風に吹かれて消えていく
不思議な神様の癒しの力
わたしよもっと小さくなって
キリストの風だけ吹いてゆけ

リストマークモミジイチゴ

モミジイチゴの花の白さは
キリストのお心
その清らかさに
わたしの心もとかされてくる
わたしにもその清らかさを少し下さい、と
白い花びら
一枚飲み込んだ。

リストマーク礼拝

み言葉が開かれる瞬間
ふしぎな導きでひとりひとりが
集められたこの部屋で
聖書のことばが語られる
けっしてあたりまえのことではない
この特別な恵み
人を造られた方の御前にあつまって
み言葉をうけることができるとは。
神さまが、
わたしたちの心を見つめてくださって
ひとりひとりに語ってくださるとは。

リストマーク主はともにおられる

果てのない人間の悲しみ
どこまでも
どこまでも
人間は悲しい
それでも
神は愛である
もがき苦しむ人間と
ともに悲しみ
主はここにおられる

リストマーク新聞

かさかさと、
誰かが新聞を読んでいるよ
誰かな?
と思えば風だった。
風よ、
新聞には悲しみばかりでしょう
今日の新聞を読み終えたなら
風よ
どうか
地の上のこの悲しみの上に
主の御使いを呼んできてください

リストマーク三日月

細い三日月が
小舟のように浮かんでいる。
広い夜空を、ゆらりゆらり 
どこまでゆれていくのかな
細い三日月
優しい笑みの口元のよう。
いつもわらっていなさいと
ゆらりゆらりと
うかんでいる

リストマーク天の門

天の門まで来ました
主よ
あけてください
大空に天の門がある
あけてください
主よ
わたし心の扉と
天の扉と
二つの扉が開かれて
さっと風が吹いてくる

リストマークカラスムギ

カラスムギは緑色。
それが枯れると、白い羽根。
風に揺られて
風に揺られて
初夏の空に飛んでいきそう
カラスムギは緑色。
そして、枯れても白い羽根。

リストマーク野草のエール

土手の上を車で走る
チガヤ、ネズミノオ
道の両脇で野草たちが手を振る
ゴール前のマラソン選手みたい
そうだ
御国のゴールは近いのだ
走ろう
走ろう
倒れないで走ろう
道の向こうには青い空が広がる


リストマーク勝利

ああ、なんて
天空いちめんにひろがった
夕暮れの美しい雲
主よ
あなたの勝利です

リストマークいつも喜ぶ

  いつも喜んでいなさい
  絶えず祈りなさい
  全てのことについて感謝しなさい

野の花よ、
山よ、小鳥よ、
青空よ。

このみ言葉のとおりにしているあなたたちの
素直な心を
わたしにも下さい。

リストマークあとがき

 一九九七年の夏、 
 手話の学びのために、初めて徳島聖書キリスト集会の 門をくぐりました。
 一九九七年の冬、
 夕拝で主の光に照らされて罪と赦しを知らされました。
 一九九八年の春、天使がわたしに罪の赦しを与えてくれました。
 天使からの風を受けて、今回も小さな詩集を出すことができて感謝です。
 詩集を手にしてくださってありがとうございます。
 皆様の上に、主の風が吹き続けてくださいますように。
                                                                       二〇〇五年八月一日