リストボタン(402)神は天におられる。
この世にあって、すべてよし!
(ブラウニングの詩より)
God's in his heaven,
all's right with the world !

この言葉は、Anne of Green
Gables (「緑の壁のある家のアン」ー日本語訳名は赤毛のアン)の最後に引用されている。
意味深い言葉ゆえに、いろいろと引用されることが多い。
聖書の真理が、この短い詩をも生み出したのであって、神がじっさいに天におられるゆえに、最終的にはすべてを転じて善きにされる。それは使徒パウロも強調している真理である。(ローマの信徒への手紙8の28)


リストボタン春の朝
ロバート・ブラウニング(*)

年は春
時は朝
朝は七時
丘の斜面には真珠の露がおり
ひばりは空に舞い
かたつむりはサンザシに這う(**)
 神は天に在り
 この世はすべてよし!(***)

The year's at the spring,
The day's at the morn;
Morning's at seven;
The hillside's dew pearled;
The lark's on the wing;
The snail's on the thorn;
God's in His heaven,
All's right with the world!

(*)イギリスの詩人。一八一二年~一八八九年。
(**)サンザシとは、中国原産のバラ科の植物。日本のカマツカという植物の近縁種で花も、実もよくにている。原文は、単にthorn であって、トゲ、またはとげを持つ植物を意味する。hawthorn は、サンザシ。ここでブラウニングは、単にとげのある植物、茨を指して言っているだけかも知れないし、hawthorn の略として使っている可能性もある。上田敏は、トゲという意味を無視して単に「枝」と訳している。
(***)(劇詩『ピパ、過ぎゆく』221行以下 (一八四一年)この劇詩は、イタリア北部の町で、製糸工場の女工として働く少女ピパの物語でここに引用されたのは、その中に出てくる詩。ここに引用したのは、松本侑子訳。
なお、 year's、day's などは、 year is、day is の短縮形。


リストボタン160)善は一つも失われない
かつて存在したものは、存在し続ける
悪は空であり、無である
善は善として存在し続ける
地にてはきれぎれの弧であっても
天にては完全な円  (ブラウニングの詩より)

・これは、キリスト教における基本的な確信です。神はいっさいの善いことの源であり、神ご自身は永遠の存在です。それゆえに、善そのもの、善きことそのものは、人の目には一時的に消えたように見えても決して消えてはいないのです。善いことはごく断片的にしかない、いくら善いことがあっても、じきに消えていくように見えます。それがここでいう、「きれぎれの円弧」のように見えるということです。しかし神の国においては、つねに完全な円として、すなわちいかなるものも害することもできない完全なものとして存在し続けているのです。
 神の愛や、美そのもの、清いもの自体は、地上でどんなに小さなものに見えようとも、また時に消滅していくように見えても、完全なかたちで存在しつづけているわけです。