アマドコロ 2002.4.20 徳島県小松島市
緑と白の控えめなたたずまいの花は、だれもが心ひかれるような雰囲気をたたえています。 茎から下に垂れた、白くて細長い花の先に緑色がぼかしのように入っている様は日本で自生している花としては珍しいかたちのものです。20〜30年ほど以前には、我が家のある日峰山の谷筋にこの花がいくつか自生しているのや、尾根筋にもだれにも気付かれないようなところにひっそりと咲いていたのを見たことがあります。しかし、最近はもう見かけなくなってしまいました。
この仲間には、ナルコユリや、ホウチャクソウなどがありますが、私は前者は長野県でたくさん自生しているのを見たことがありますが、徳島県内ではまだ見かけたことはありません。 ホウチャクソウは徳島市周辺の山にも時折みられます。 アマドコロという名前はトコロ(ヤマノイモに似た、オニドコロという植物)に似た地下茎が少し甘味を帯びていることから。