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ヒナザクラ 秋田駒ヶ岳 2012.7.19 撮影

ヒナザクラ 秋田駒ヶ岳 2012.7.19 撮影

私はこの花を秋田駒ヶ岳で初めて見ました。はっとするような清い美しさをたたえた花です。純白の花びらの中に黄色の中心部をもったサクラソウの仲間です。サクラソウの仲間は、外国のものはプリムラと言われ、よく知られている花で、多くの種類もあり、その園芸用のものは花屋でたくさんいろいろな色のものも見られます。

しかし、日本の野草としてのサクラソウは、ピンク色で、野生が見られるところはごく少なくなっています。このヒナザクラは高貴とも言える白です。 花びらは5枚ですが、それぞれが深い切れ込みがあるので、10枚の花びらのように見えます。草丈は、10センチ内外の小さい野草です。

これは、日本固有の植物で、学名も、Primula Nipponica (プリムラ ニッポニカ)といい(*)、日本のプリムラ(サクラソウ)という意味です。

*primus (プリームス)はラテン語で、始め、真っ先 、第一などを意味する言葉で、英語にも prime(主要な、最初の) という語として取り入れられている。 春の始めに咲くので、プリムラという名がある。

この花は、日本でも、東北地方の八甲田山から新潟と山形県境に連なる豪雪地帯の朝日連峰や、福島県の吾妻連峰といった1500mを越えるような高山帯でしか見られないという植物です。

こうした太古の昔から存在していたであろう高山植物の美しさ―それは神の国の清さや美しさをそのまま反映しています。人間が存在するよりはるか昔から存在して、神のご意志のままに創造されたものであるからです。神の国からこの世に射してきた光のようです。

私たち人間はこうした純粋な清さを持っていないのですが、主イエスは 求めよ、そうすれば与えられる と言われたのを思いだします。求めることによって私たちもこうした天の国の清いものをわずかでもいただけると信じるものです。( 文・写真ともT.YOSHIMURA

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