キキョウの仲間には庭にも植えられるキキョウから、山の崖のようなそばだったところに自生する
その名も、ソバナ、低山や田舎の野辺にみられるツリガネニンジンから、高山にみられるハクサンシャジンなど、その青紫色の花は多くの人に愛好されている。
ここにあげたのは、イワギキョウで、本州中部の高山や大雪山にみられる。この写真は、大雪山系の黒岳の頂上に雨に濡れて咲いていたもの。草丈は10cmと低く、冬の厳しい風雪のゆえにこのような小さな姿をとっていると思われる。同様なことは、エゾツツジも樹木でありながら高さは10〜30cmと草のように小さい。
このイワギキョウは、左下に添えた山頂標識のすぐ近くにあったがだれにも踏まれることなく、大切にされてきたのがうかがえる。長時間を登ってきた人に、小さきながら、ゆたかな色合いでそっと語りかけるその姿は、心なぐさめられる。
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