カワラナデシコ 徳島県小松島市 2006.8.1 |
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このカワラナデシコの花のつくりや色調、そのたたずまいは特別です。夏の山を歩いていて、最も美しい花の一つはこのカワラナデシコです。ピンクの花びらの中程から先が装飾のためのように、切れ込み、しかもその先端は上に少しカールしているようになっています。 |
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の花を初めて見出したのは、一般的なルートでなく、山をよく歩いている人でないとたどれないようなコースであり、しかも夏の草深い山は暑くて歩く人はごく少なく、それだけに抜き取られたりすることもなく、自然そのままのすがたを保っていたわけです。これが日本では古代から野生で見られるので、ヤマトナデシコと言われます。中国からのナデシコをカラナデシコ(または石竹)、アメリカからのは、アメリカナデシコと言われます。ナデシコの仲間はいろいろありますが、やはり山の自然のなかで咲いているこのカワラナデシコが最も美しいものです。 日本女性のことを、ヤマトナデシコと言ったりするのは、この花のようであって欲しいという願いが込められています。標準和名のカワラナデシコという名は、河原にも見られるということからですが、私は河原にて見たことはなく、ある地域の大きい川の土手に見られるくらいです。山地でも見かけることは次第に稀になってきています。 |
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