コオニユリ(小鬼百合) 伊吹山 (滋賀と岐阜の県境、標高1377m) 2010.8.6撮影 |
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伊吹山は、1400mに及ばない山であり、かつ9合目まで車道がついているので誰でもが近づける山です。そしてその9合目付近から頂上にかけて、夏には、多くの高山性の野草が咲いて比較的狭い範囲を歩いても変化の多い植物に出会うことができます。 この、コオニユリは、ふつうのオニユリが、堤防や野山に見かけるのに対して、かなり高いところや湿原で見いだされるもので、オニユリよりやや小型で、ムカゴができないということで区別されます。徳島の剣山(標高1955m)につながる1700mほどの山の高原でも色鮮やかに咲いていたのが思いだされます。写真のものは、標高1000mを越えるところで、山々を悠然と見つめつつ咲いている風情があり、緑一色のなかで、鮮やかなオレンジ色がひときわ印象的です。 |
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新鮮な大気、その澄みきった高山のなかにあって、その大気をいっぱいに吸って喜ばしく咲かせているのを感じます。 人間とちがって、どこまでも純粋な美しさ―それはあらゆる美の根源であり、創造者である神ご自身の創作によるからです。こうした高山での花は、周囲の山々からの呼びかけを聞き、それに応えていっそう色鮮やかに咲いているような雰囲気があります。 主を讃美せよ…ハレルヤ! という語りかけが、聖書の詩篇の終わりの部分に繰り返し現れます。 この写真の風景は、清くあれ、美しくあれ、そして山々のように泰然たれ…と無言の讃美を歌い、私たちにも語りかけてくるものを感じます。 (写真、文ともT.YOSHIMURA) |
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