戻るボタン次へ進むボタン モミジカラマツ(紅葉唐松)キンポウゲ科 秋田駒ヶ岳にて
(秋田県と岩手県の境にある。標高1637m) 2012.7.20
モミジカラマツ(紅葉唐松)キンポウゲ科   秋田駒ヶ岳にて(秋田県と岩手県の境にある。標高1637m)      2012.7.20

このモミジカラマツ は、中部地方から北の東北、北海道、さらにカムチャッカ、千島にも見られるとあります。 私がじっさいに見たのは、北海道の大雪山や月山(山形県)、この写真を撮った秋田駒ヶ岳で、こうした山々でよく見られた花です。
この写真では、緑の茂みのなかから、純白の花を咲かせ、すがすがしい雰囲気をかもしだしています。この写真では分かりにくいですが、葉がモミジ状になっているのでこのような名前となっています。 真っ白い花は、おしべがこのように多数出ているのです。 花というと花びら(花弁)のある花を思いだすことが多いのですが、この花のように、雄しべが美しく伸びてそれが花となっているのもあります。カラマツソウの仲間には、ほかに、シキンカラマツ、ミヤマカラマツなど10数種に及ぶ種類があり、そのなかで、このモミジカラマツは、大型で60センチほどの高さになり、下部の葉の直径や、葉柄なども、30センチほどにもなります。

 この純白の花は、花の色素を持たないのですが、色彩ゆたかな花とは違った美しさとなっています。
まっ白い色―それははるか昔から、汚れなきもの、清いものを感じさせるので、心ひかれるものとなってきました。
聖書にも、この清らかさへの願いが記されています。
「わたしを洗ってください。雪よりも白くなるように。」(詩篇51の9)
また、聖書の最後の書である黙示録にもつぎのようにあります。「勝利を得る者は、このように白い衣を着せられる。
わたしは、彼の名を決して命の書から消すことがない。」(黙示録 3:5) また、地上の混乱のまったくない天の国において、すでに信仰のゆえに苦難を受けた人たち、そしてキリストによって清めらた白い衣を来た人たちが、「救いは、神とキリストのものだ!」と大声で叫んでいたと記されています。(黙示録7の9~10)
私たちの最終的な希望は、このようにまったく清められて神のみもとへと導かれることです。 (文・写真ともT.YOSHIMURA)
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