草と樹木たち ルリトラノオ 伊吹山 2012.8.28撮影 |
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ルリトラノオ 伊吹山 2012.8.28撮影 |
この青色の美しい花は、トラノオと呼ばれるいくつかの花のなかでは、ことに希少なもので、日本では、伊吹山にしか見られないとのことです。右に並べた伊吹山の頂上の付近に咲いているものです。 この山は、標高1377m、車などなかった時代―何千年もの間、人々はこの山には何時間もかけてふもとから歩いて登らねばならなかったので、またいつも仕事があったわけだから、このような山の頂上まで、たいていの人にとって、とてもそのような1日がかりで登ることなどできなかったと思われます。 そうしたほとんど人のいない山頂部において、いつの頃からかだれも分からないけれど、はるかな昔―数千年、あるいはもっと昔からこのような美しい花が咲き始めたのです。何者がこのような花を置いたのか、と問いたくなるような花です。 それはまさに神ご自身が 御計画によってこの山の頂上部の一角に置かれたのだと感じます。 昔から、強い風雨や厳しい寒さにさらされる山頂付近で人知れず咲き続けていたこの花、人間の世界にも、この花のような人を神は必要に応じて造り、必要なところに置かれてきたのを思います。 なお、その花穂(かすい)が長く、トラの尾のようだということから、トラノオ(虎の尾)という名を持つ野草としては、イブキトラノオ、オカトラノオ、ヌマトラノオ、そして、園芸種のカクトラノオなどあり、いずれも長い穂のような花をつけます。 ここにあげたルリトラノオは、その瑠璃色の花ゆえに、それらのトラノオのなかで、最も美しいものといえます。 イブキトラノオは、見いだされたときに 伊吹山に多いと思われたために、この名が付いていますが、各地で見られ、私が初めて見たのも、徳島の剣山近くの山(標高1700mほど)でした。ルリトラノオの青い美しい色やその姿が、ほかの花とはまた異なるものを 見るものに語りかけてきます。何を語っているのか、それは人間の言葉でなく、神の国の言葉であり、心を開いて見るものには、それぞれにちがったメッセージを語りかけてくると思われます。 青い色、それは地上でもっとも広大な大空や海原の色です。それは常に人間の目に入るものを最も清々しい色にされた神の摂理だと思われます。
主イエスは、「野の花」を見よ、と言われました。それは何も意識や目的も持っていないはずの植物が、神の光に照らされるとき、そこから人の言葉でない霊的な言葉を語りかけてくるものになってきます。( 文・写真ともT.YOSHIMURA) |
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(伊吹山の中腹から山頂を見る) |
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