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センニンソウ 徳島県小松島市日峰山 2005.9.3
センニンソウ
 夏の終わりから咲き始める、この白い十字架のような花は、香りもよく、緑一色の夏山に、所々に白いベールをかけたように見えることがあります。蔓性で、やや低い木々に巻きついてその上でこのような花を咲かせるのです。
この花の学名は クレマチス テルニフローラ(clematis terniflora) といい、クレマチスの仲間です。なお、クレマチスという言葉は、ギリシャ語の クレーマ klema が語源です。クレーマとは、「若枝、または巻き蔓」という意味があり、クレマチスという名前は、「長く柔らかい枝をもった植物」につけられています。
(なお、花屋さんでクレマチスといわれている花は、中国原産のテッセンや、日本のカザグルマなどの植物を交配した園芸用の花を指して言っています。)
新約聖書では、このクレーマというギリシャ語は、つぎの有名な箇所で、「枝」と訳されて用いられています。
「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。」(ヨハネ福音書15:5)
このような関連があるために、この花を見ていると、私たちが神による清めによって真っ白くされること、十字架による赦し、そして主イエスこそがぶどうの木であり、私たちはその枝であり、ただイエスにつながっているだけで、私たちの枝は実を結ぶということなど、いろいろのことが思い浮かんでくるのです。 (文・写真ともに、T.YOSHIMURA)
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