わが家のものも、側の苔むした古い水槽のかたわらの湿ったところで毎年咲いています。
県南の山間部の日影の樹林帯で、この花が斜面一面に咲いているところがありますし、かつて京都の山間部の水がしたたり落ちているようなところでも野生化したものを見たことがあります。
葉というのはほとんどが左右対称なのに、この花は左右非対称という性質をもっています。数知れない植物たちは、花も葉もそれぞれに異なる色や形をもっていて、独自の個性を表しています。神はその創造された一つ一つを日影や湿ったところに生育するこの秋海棠のような花、あるいは苔のような地味な植物、あるいは、日当たりのよいところで育つ植物、イスラエルの死海沿岸のようなほとんど水分もない砂漠地帯でも育つアカシア等々、千差万別です。
そしてそれらが神を讃美していると実感できるものがきわめて多いのですが、人間の場合は、さまざまの罪を犯す存在であり、神を讃美するように変えられるには、神の力を受けることが必要なことを思います。 (文・写真ともT.YOSHIMURA)
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