石ころばかりのような山の岩陰、小さな花びらを広げて語りかけるように咲いています。
いつの頃からかこのように自然にこのスミレが咲き始めたのです。
わずか5㎝程度の高さの小さい花ですが、その花びらは薄紫、真ん中の花びらは、美しい模様付きで、色合いもグラデーションがあり、うっすらと白いぼかしが入っているようになっています。
この色彩の美しさをじっとみつめていると、この植物の背後にある存在の英知を深く感じずにはいられない思いです。
このような人間は到底創り出せない美しさ、それらを地上の至る所で、それぞれに変化のある色彩やかたちを生み出していく、その元の英知は計り知れない英知と力があり、清い美があると感じます。
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