ツユクサ 2002.9.5 徳島県小松島市
ツユクサは広くしられています。しかし、じっさいに自然の状態で咲いているのを見たことがないという人は、市街地に住む人には多いとおもいます。
ツユクサは万葉集や古今集にも詠まれ、古代から人の心を惹きつけるものであったのがうかがえます。
また、やはり古くから、薬用、染料などに用いられてきた植物です。
濃い青色のその花には、夏の野にて心惹かれるものがあります。
深い青は、花だけでなく、空の青、海の青などもふくめて、人間の心にどこかなつかしい、魂のふるさとからの呼び声のようなものを感じさせてくれます。
私にとって、学生時代に、京都由良川の源流地帯でしばしば見かけたリンドウの濃い青紫の色は、数十年を経てもなお、心に残っています。