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自然の中から       吉野川           徳島市にて   2011.8.27

吉野川

これは、徳島県を流れる吉野川です。夕日に照らされて青空に浮かぶ雲は赤みがかって見えます。長さは194km。愛媛、高知、徳島を流れ、香川県には分水しているので、4つの県にその水は流れ、うるおしています。この写真の左側が上流で西の方角、正面は北です。

 この写真の位置は、河口から5キロほど上流にありますが、川幅は 1キロほどあります。そして、水はこのように満々とたたえられています。

 私は、今までに日本の九州から北海道まで各地のキリスト教集会に参加のため、多くの府県を車で移動することが多かったので、いろいろの川もみてきましたが、この吉野川ほど水量がなみなみとある川は記憶にありません。

 青い空、そこに浮かぶ白い雲、そして写真には見えないけれども、その雲をあかく染める西方の夕日、そして水の満ちる流れ、これらは、繰り返し接している私にとってもいつも新たなひろがりを心に起こしてくれます。

 これらの自然の光景は、それと対照的に、狭く、汚れがあり、いつも満たされずにいて、魂の渇きを覚えている人間の姿をも思い起こされ、人間がどのような状態へと進むべきなのかを指し示してくれるのです。この光景は、私たちに、深く青い大空からはその無限の広やかさを、輝く雲から光を、そして乾いた心をうるおし、そこから周囲へと流れ出ていくほどに豊かな命の水の流れを見るものに語りかけています。

 そして私たちが主に深く結びつくとき、たしかにそのようなよきものが部分的であれ、私たちの魂のうちに静かに伝わってくる思いがするのです。(写真、文ともT.YOSHIMURA

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