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タチツボスミレ 徳島県小松島市日の峰山 2003.3.31 芭蕉が、「山路きて なにやらゆかし すみれ草」とうたったことを自然に思い出すものです。 それは、人間世界の汚れや混乱とは別の世界を暗示するものゆえに、「ゆかし」、つまり心惹かれるものです。日本のスミレのなかまは55種もあり、『万葉集』にも四首歌われています。そのなかでも、山部赤人(やまべのあかひと)の歌をあげておきます。 「春の野に すみれ摘みにと来し我ぞ 野をなつかしみ 一夜寝にける」(八巻1424)。 |
2003年3月 |