ジロボウエンゴサク 2003.4.1 徳島県海部郡
この花は、とくに野草らしい可憐さ、素朴さにあふれた花です。
この場所に咲いていたのは、草丈はわずか10cmあまりの小さなものです。
注意して見ないと気付かないほどの小さな花ですが、手にとって見るとその素朴な美しさのゆえに心に残る花です。
現代のような複雑でさまざまの混乱のただなかにある世にあって、こうした花に出会うと、天からの水のようなさわやかなものを感じます。
なお、この花の名前の由来は、伊勢地方ではスミレを太郎坊と呼び、同じ頃に咲き始めるこの花を次郎坊と名付けたからといいます。 延胡索(えんごさく)はこの類の漢名でその音読み。(牧野植物図鑑より)
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