イザヤ書
48章6節〜16節

「苦しみの炉をもって」
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新共同 イザ 48:6-16

48:6 お前の聞いていたこと、そのすべての事を見よ。自分でもそれを告げうるではないか。これから起こる新しいことを知らせよう/隠されていたこと、お前の知らぬことを。

48:7 それは今、創造された。昔にはなかったもの、昨日もなかったこと。それをお前に聞かせたことはない。見よ、わたしは知っていたと/お前に言わせないためだ。

48:8 お前は聞いたこともなく、知ってもおらず/耳も開かれたことはなかった。お前は裏切りを重ねる者/生まれたときから背く者と呼ばれていることを/わたしは知っていたから。

48:9 わたしは、わたしの名のために怒りを抑え/わたしの栄誉のために耐えて/お前を滅ぼさないようにした。

48:10 見よ、わたしは火をもってお前を練るが/銀としてではない。わたしは苦しみの炉でお前を試みる。

48:11 わたし自身のために、わたし自身のために/わたしは事を起こす。わたしの栄光が汚されてよいであろうか。わたしはそれをほかの者には与えない。

48:12 ヤコブよ、わたしに耳を傾けよ。わたしが呼び出したイスラエル。わたしは神、初めでありまた終わりであるもの。

48:13 わたしの手は地の基を据え/わたしの右の手は天を延べた。わたしが彼らに呼びかけると、共に立ち上がる。

48:14 皆、集まって聞くがよい。彼らのうちに、これを告げた者があろうか。主の愛される者が、主の御旨をバビロンに行い/主の御腕となる人が、カルデア人に行うことを。

48:15 わたしが宣言し、わたしが彼を呼んだ。彼を連れて来て、その道を成し遂げさせる。

48:16 わたしのもとに近づいて、聞くがよい。わたしは初めから、ひそかに語ったことはない。事の起こるとき、わたしは常にそこにいる。今、主である神はわたしを遣わし/その霊を与えてくださった。