風の歌
2003年度.
写真撮影、詩: 灯祈 道
(とおきみち・徳島聖書キリスト集会員)
今日は です。 更新は です。 |
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2003年1月最新版![]()
確かなものにすがりついて ひとあし、ひとあし、 天を見上げて登っていくと いつの日にか まぶしい光の中に、きっと行き着く。 ツタの葉は黙って登っていく。 そのときに、つぶらな小さな 花が咲く。 ![]()
夏にツクシ!・・と思ったら イヌドクサだという。 川辺に並んで 黙って立っている。 おこるでなく さわぐでなく 静かにしたまま 朝も夜も 晴れても雨でも 主の命じられるまま 並んで黙って立っている。 ![]()
この花の名前が アガパンサスだと聞いてから それは「アガペー」から来ているときいてから 急に目にとまるようになった青い花。 神は愛ですよ、と 出会うたびに教えてくれる。 やまかげに舞い降りているかと思えば
ガクウツギの白い花 神の御むねをそのままにうつして 光のように清らかに咲いている。 じっと向かい合えば まぶしくて 目を離せないような 目を閉じてしまいそうな どうしてそんなに清らかなのですか? 答えのかわりに 目には見えない光の滴を こころにひとつ落としてくれた。 ![]()
この入り口から、はじめて入った日 ここで、主イエスに出会うとは思わなかった。 この入り口を、初めて入った日 わたしは似合いもしない派手な格好をしていて それが、やたらと恥ずかしかった。 この入り口を何度かくぐってわたしは、救われた。 それから、何度もこの戸をくぐった。 もう、派手な格好をしなくなった。 慕わしい、尊いこの入り口よ。 命の道に通じる門は小さかった。 しかし、入り口の向こうは永遠に通じていた。 ![]()
聖霊の結ぶ実は 愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制。 小さな赤いこの実には 言葉も、文字もないけれど 黙って結ぶ赤い実に、これらのすべてのことがある。 風に揺れる赤い実が 言葉以上に教えてくれる。 |
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![]() 灯祈 道 ![]() わたしの心に小さな灯火 赦しと愛のキリストの光 ともしび天使のいのちが注がれ 光の中で生かされている。 ![]() 主日礼拝が終わって、集会場の庭にでる。 車に乗ろうとすると、 一匹のトカゲが驚いて チョロチョロと逃げていった。 よかったね。きょうは主の日。 おまえも一緒に ここで讃美をしていたんだね。 ![]() 野草について学んでいるときに 赤ちゃんを連れた人がやってきた。 野の花も天使 赤ちゃんも天使 部屋に天使がいっぱい。 ![]() どんなにきれいに咲こうとか どんなに大きくなろうとか 野草はひとつも求めない どんなに咲いたらいいですか? どんなに散ったらいいですか? 野草が問うのはみ旨だけ おかれたところで歌うだけ ![]() 思いがけない出来事に 思いがけない出来事が続き 祈る言葉もわからないとき 立ち止まって この出来事がどこから来たか考えてみよう。 悪魔から来たのか 偶然か 神様から来たことなのか 3つの内からさあ、選びなさい。 神様から出された問題。 祝福か、滅びか 選び取ったときに道が決まる。 ![]() つながれている犬に吠えられて こわいこわいと泣いている子供がいたら 大丈夫だよ、と言えるのに つながれている悪の力に吠えられて もうだめだ、とうなだれている。 ![]() 月が昼間、地の上に 降りて咲いたらタンポポの花 雪が春、地の上に 舞って降りたらサクラの花びら ![]() 雨のように降り注ぐ この清らかな星の光を 天を仰いで両手に受けよう。 あふれるほどに光を受けたら この世の闇に届けに行こう。 夜空の闇の深いほど この世の闇の深いほど 星の光は強く輝く キリストの光は強く輝く。 ![]() 朝が来て アサガオがそっと咲くように キリストの花 心に開き、今日を生きる。 夜が来て マツヨイグサが咲くように キリストの花 心に灯り、今日を閉じる。 ![]() 自転車で走りながら祈るとき 電柱は十字架になる。 職場の片隅で祈るとき 壁の模様は十字架になる。 ベッドで寝たまま祈るとき 部屋の柱は十字架になる。 ![]() 一本の木に 白い小鳥がいちめんにとまっているのかと思えば 白いムクゲの花だった。 近づけば、小鳥の歌が聞こえてきそうな。 風が吹けば いっせいに空に飛び立って行きそうな。 ![]() ツメクサの白い花は 3ミリほどの小さな花。 だれも目にもとめないけれど ルーペでそっと見てみると 天使が座ってほほえんでいる。 誰も知らない小さな世界 神様の国は人知れず広がる。 ![]() 地上の人生は、駆け抜ける一瞬の滑走路 飛び立てば 終わりのない永遠が始まる。 ![]() 砕かれて 神の愛がそそがれる。 こころが再び 神様のもとに帰るとき わたしの居場所はここしかないと 子供のように父に泣く。 ![]() イエス様を信じたときに ひとつの鍵が与えられた。 縛られていた重い過去に鍵をして さあ、新しい扉を開けてゆきなさい。 見たこともない世界に入る鍵。 何と言うことだろう! わたしはどこへも行かないのに アルプスの高原より清い風が吹き わたしは家にいたままで 天からの交響曲が聞こえてくる。 この鍵は前進のみ。 光から光へ 御もとに行くまで扉を開け続けてゆく。 ![]() ユキノシタは目立たない 小さな白い花だけど ルーペで見ると その清らかな美しさは 主の栄光を語っている。 天の御座で 主イエスの足もとに咲いているのは この花かも知れないと思った。 ![]() ひとつひとつの出来事は 小さな事から大きな事まで 主からわたしに示されたメッセージ 今の電話のひとことも 今朝の新聞の記事さえも そのことを通して 主がわたしに語りかけられる。 この世にあるものはもしかしたら わたしと主のみで あとは全て、神様がわたしに見せられる 映像なのかも知れないと そんなことを考えたりする。 ![]() わたし自身を どのようにしたら 完全に捧げ尽くすことができるのだろうかと 考えながら大根を切っている。 ひたすら繰り返される日常の中 全てを主にささげるのはどうすることだろうかと 考えながら大根を切っている。 ![]() 主がいて下さる。 目の前に、主がいて下さる。 どんなときにも、主がいて下さる。 恐れることはない。 案じることもない。 心騒がせ、あれやこれやと思い煩うことはないのだ。 ただ静まって、ひれ伏せばいい。 そのとき、全ての心配は不思議と消え去る。 状況は全く変わらないのに いったいどうして、安心するのだろうか。 主の平和 主の喜び わたしはただ、主によって動かされる道具。 わたしの魂よ、この事を見失ってはいけない。 主がわたしをもっとよい道に導こうとしておられる。 主がわたしを祝福しようと思って下さっている。 ただ静まってひれ伏せば、静かに御旨が流れてくる。 ![]() 歴史が語る、ひとつのこと 人は正しく生きられない。 独裁があり、貧困があり、戦いがあり、差別がある。 やっと落ち着いたと思えば、今度は人は堕落する。 美しい山々が連なり 清い川が流れていようとも 人はねたみ 人は苦しむ 悪魔は火のようだ。 しかし、キリストはそこに立ってくださる。 十字架が立ち、キリストの救いが現される。 人は正しく生きられない。 十字架だけが人を生かす。 ![]() 犬が鳴いたので夜更けに外に出た。 空を見上げた。 くらい夜空に、星が見えた。 わたしは今、生かされている。 ここに立って星を見ている。 生きている。 神を知らされ、命を注がれて生きている。 あがなわれ、罪赦されて生きている。 何のために生きているのか どこから来たのか そしてどこに帰るのか。 知らされて生きることの確かさ。 夜空の向こうの天の国よ あこがれてやまない光の世界よ わたしのふるさと わたしの家 わたしの命の生まれたところ 主からいただいたこの命を 主にお捧げして生きることができますように。 わたしの全てが主のために 燃やされながら終わりますように。 犬が鳴いたので外に出た。 空を見上げて主と向かい合い わたしは夜更けに立ちつくす。 ![]() 雨が木の葉の鍵盤をたたく 風が小枝のバイオリンを弾く 風が通り抜ける木立はフルート 思い思いに木は讃美する。 ![]() この世には闇の世界に引っ張ろうとする おおきな引力が働いている。 確かなものにつかまっていなければ 闇に吸い込まれてしまう。 ![]() 目を凝らしても見えない 手を伸ばしても触れることができない どこにいるのか 本当にいるのか どうしてわかるのか なぜなのか ああ、しかし主よ どうしてあなたはこんなに確かに 在ってくださる。 ![]() 一生懸命あるいて走って ときどき転んでまちがえて 右に行ったり 左に行ったり 思わぬところに立たされていたり イエス様を信じて生きても うまくいかない、でこぼこの道 「ごめんなさい」「助けて下さい」「主よ来て下さい」と叫びつつ それでもやっぱりわたしは走ろう。 でこぼこの道、ひとすじの道。 ![]() 父が逝って、遠かった父が近くなった。 父が逝って、話しにくかった父と、話せるようになった。 主と共にいる者同士。 父は死んでから、わたしの中で生き始めた。 「今年の年末には、七日間くらい外泊しようと思っている。」 そう言っていたのは、十二月の初め。 その父が、年が明けたらすぐに召された。 人間は、自分の命もわからない。 神様のご計画は、本人さえもわからない。 信仰など、関心もなかった父が 聖書も読んだことがないままに 「キリスト教で葬式をしてくれ。」 と言い残した。 ヨハネもパウロも知らないままに 「神さんの所に行く」 と言い残した。 そして、「ちっとも恐くない。行ってくる。」 と言って本当に逝った。 いったい誰が、予想できたであろうか。 神様は父に何を示してくださったのか。 父が見えていたものは、どんな世界だったのだろう。 八十一歳の気難しい老人に、福音の意味も知らぬままでも、 主は天国の戸を開いて招いてくださった。 父は、「バイバイ、ありがとう。」などと、 おおよそ父らしくない言葉を残して、安心して昇っていった。 主の憐れみと、主の御業 人にはできなくても神にはできると 証を立てて、父は召された。 ![]() さあ、 あなたに赤い冠をあげよう。 迷いながらも 恐れながらも 倒れながらも 泣きながら 主イエス様に叫び続けた一筋の道。 旅の終わり。 さあ、 あなたに赤い 主の血の冠をあげよう。 ![]() この階段を登って 目の前にひらけるものはなんだろう。 行き着く先はどこだろう。 わからなくても 信じられる。 行き着く先のなつかしさ 行き着く先のいとおしさ。 ![]() 風が吹く。 ドアを閉めないで、窓を開け、 心を開いて、主の風を呼ぼう。 日々の生活は、喜びの時ばかりではないけれど うなだれたときはうなだれたまま。 疲れたときはぐったりしたまま。 目の前の苦しみや、自分自身の苦しみに なす術もなく心がもつれるその時も 包み隠さず、もつれたままで イエス様、イエス様、イエス様を呼ぼう。 不思議な力を与えて下さる方が他にいるだろうか。 心に愛を下さる方が他にいるだろうか。 かたくなな心になるのはやめよう。 主に背を向けるとそれは、闇に続く道。 平和も歌も喜びもなく、知らない間に埋もれてしまう。 イエス様を呼ぼう。 イエス様に叫ぼう。 信じて祈ろう。 主は来て下さる。 うなだれたときはうなだれたまま 膝を抱えて主を呼ぼう。 野原の風より命に満ちた イエス様の風を必ず下さる。 ![]() わたしの隣で歌っている。 わたしの隣で笑っている。 主の御もとから来た ともしび天使 清らかな羽をはばたかせ つねにわたしを主に連れ戻す。 わたしと一緒に祈っている。 わたしと一緒に泣いている。 主のあがないの 命の天使。 どんなときでも離れずに 愛と赦しを示し続ける。 一九九七年の八月。目には見えないイエス様が、わたしの手を取り、背中を押し、はじめて徳島聖書キリスト集会の集会場に導いて下さいました。暑い夏の日でした。 あれから五年。イエス様は同じようにわたしの手を取り、背中を押して今日まで守り 導き続けて下さいました。 この赦しと救い。畏れをもって主に感謝します。 わたしの小さな詩集を手にしてくださり、ありがとうございました。 皆様おひとりおひとりの上に、主の祝福がありますように。 二〇〇二年八月一日 (徳島聖書キリスト集会所属) |
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4年前の冬 わたしの心の中に灯った 小さな光があります。 この灯火は強くなったり弱くなったり 消えそうになったりするけれど それでも決して消えないで燃え続けている。 イエス様が消えないように まどろむことなく見ていて下さる。 わたしは、この光によって生かされ この光のために生きています。 尊い犠牲の血によってわたしに灯された小さな火 終わりまで主のために燃え続けますように。 この小さな光の恵みのひとしずくをお届けします。 神は愛です。 ![]() |