リストボタン休憩室    2002/12

○再び、明けの明星、木星、火星などについて
 前号で、今、明けの明星として夜明けの空に強く輝く金星のことを述べましたが、それ以来、何人かの人は金星を初めて見たとか、あんなに強い光の星だとは知らなかったと言われています。
 ついでに、明け方まだ暗いうちに、金星よりも、高い北寄りの空に赤い火星が見えますから、それもぜひ見てほしいものです。それから、同じ夜明け前の南西の高いところには、やはりとても強い輝きの木星が見えます。ですから、天気のよい夜明け前の夜空には、東からは金星と火星、目を南西の高い空に転じれば、木星が競うように輝き、私たちの心を引き寄せてくれます。これらの星は、星座のことをまったく知らなくとも、その輝きの強さですぐにわかります。またこの三つを同時に見たことのある人はとても少ないと思いますので、神の創造された宇宙への関心を深め、天からの光の贈り物を受け取るためにも一度早起きして見て頂きたいと思います。

勝利を得る者、わたしのわざを最後まで持ち続ける者には、諸国民を支配する権威を授ける。…
わたしはまた、彼に明けの明星を与える。(黙示録二・26〜28より)

 このように、金星はキリストの象徴として、信仰を堅く持ち続けるものに与えられると書かれてあります。明けの明星のつよい輝きを見つめていると、いまから二〇〇〇年前の黙示録の著者がやはりこの星を見つめていて、キリストご自身をこの強い光と重ね合わせていたのだと思われ、私たちの心を時間と空間を越えて運んでくれます。


返舟だより

○…一度は通らねばならぬ人生の峠にさしかかっております。無力な私は、ただ、祈る他に道はありません。(中国地方のある方)

・困難な状況のもとにある方からの言葉です。御夫妻ともに老年を迎えて、いずれも病気や体力の著しい衰え、心身ともに弱ってきたなかで、若いときの体力や生活の力も失われていく状況において、長い人生における最大の苦境に置かれていると感じます。私たちはそうした苦しみは若い元気なときには実感としてはなかなか分からないことです。しかしこの世に生きることはそうした孤独な苦しみにじっと耐えていかねばならないところに置かれる人も多くいます。どうか主よ、そのような一人の生活、あるいは二人とも高齢化した中での病気と衰えで苦しみの内に人たちに、力と支えが与えられますように。またその苦しみが軽くされますように。

○前月に書いた、明けの明星に関して集会関係の人や、「はこ舟」読者の方からも初めて見たといわれる方がかなりいました。つぎにあげるのは、そのような一つの例です。

・当地は星空が降るように美しく、星の記事に関心があります。私は星の知識が何もありませんでしたから「はこ舟」を読んで星を探しました。明けの明星も観察することができました。今夜も澄み切った星空を眺めておりますと、東方の博士たちがイエス様の誕生を拝みに来た時のようすを思い、聖きクリスマスの近づきを感じ、ベートーベンの歓喜の歌が響いてくるようです。(関東地方の方)

○今月は、私たちの集会が発行している文集の発行と重なっています。文集は書く人も多く、内容もさまざまであり、そうした多様なものが主によって用いられますようにと願って編集をしています。「はこ舟」とは、書く人、内容ともに異なっていても、目的は同じで、神の言葉を語り、神のわざを証しすること、それによって神の栄光のためにそれらが用いられますようにということです。

○十二月の七日(土)〜九日(月)は、偶数月なので、京阪神地方のいくつかの集会、家庭集会に参加してみ言葉を語る機会が与えられました。み言葉を中心として、老齢の人、若い人、また障害をもった人たちとともにみ言葉を学び、祈り、讃美できる幸いを感謝です。

○十二月は、クリスマスの月で、二千年前に生まれたということにとどまるのでなく、現在の私たちのところに来て下さることをとくに祈り、願う期間といえます。聖書の最後の言葉が
「主よ、来て下さい! 
 主イエスの恵みがすべての人々と共にあるように!」
となっています。その願いの気持ちは、黙示録が書かれて二千年ほどの経った現在の私たちの願いでもあります。
 また、新年を迎える際にも、たんに年が改まって気分一新というだけでなく、私たちの魂がさらに神の霊によって、新しく造りかえられますように。


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