あなたの耳は、背後から語られる言葉を聞く。
「これが行くべき道だ。ここを歩け。右に行け、左に行け」と。   (イザヤ三〇・21


リストボタン新しい年を迎えて    2008/1

新しい年、この一年にはなにが私たちを待っているであろうか。それはだれも分からない。明日のことすら何が起こるか分からないほど私たちは未来のことを知ることには著しい困難がある。
しかし、過ぎた年のことはさまざまに思いだされる。去年一年だけとっても、様々の危険をも守り、罪を赦し、そしてこの弱き者をも導いて下さった神の愛を感謝せずにはいられない。
私たちは未来のことは何も分からない。しかし、未来を見る眼を与えてくれるのが信仰であり、そこから与えられる聖なる霊であり、その実としての神の愛である。
御恵みの高嶺に ついに登りたる身には
見渡すかぎり ただ 神の御栄えのみ(新聖歌四一一より)

聖なる霊によって引き上げられ、霊的な山の頂きに導かれた者は、過去、現在、そして未来を一望することが与えられ、どこを見ても、神の清い栄光のみが見えてくるという。
この讃美の歌詞にあるように、この新しい一年、私たちのだれもが、この世のさまざまの混乱のただなかにあって、そうした恵みの高嶺へと導かれていきたいと願い祈る。


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