編集だより 2008/11
○山の緑の木々のなかにあって、わが家の庭先の柿の木の実が次第に色づき、自然の色彩の美しさを日々見せてくれています。その熟していく色に誘われて小鳥がやってきます。先日は、エナガという軽やかな動きを見せる愛らしい小鳥がいくつか集まってさえずっていました。
この鳥は時折姿を見せるだけで、ふだんは見られないものですが、モズやヒヨドリは毎日のように大きな声で歌っていて、自然のなかでの神への讃美をゆたかにしてくれています。
○庭には以前に、愛媛県の佐田岬半島でたくさん群生していたリュウノウギク(竜脳菊)を採取して植えてあったのですが、それが白い美しい花を咲かせています。リュウノウギクはふつうは徳島の山では少ししかありませんが、愛媛県の大洲市あたりから佐田岬一帯には随所に見られてごく普通の野菊となっています。葉には独特のよい香りがあり、それが竜脳という東南アジアの樹木の香りに似ているということでこの名があります。野菊にはたくさんの種類がありますが、これは野菊としては大きい花で、その純白が心に沁みる美しいものです。
○インターネットがごく普通に用いられている時代となり、いまではさまざまの仕事をするには不可欠のものとなっていますし、ネットからよい情報もたくさん得られますが、インターネットが使えない人たちもかなりいます。病院や施設などでは個人的に使えないことが多いのです。しかし印刷物はどこにでも持っていけるし、落として壊れることもなく、十年二十年経っても使えます。また、病院や電車やバスの待ち時間、乗っている時間などにも使えることで、パソコン、インターネットなどとは異なるよさがあります。主がそうしたさまざまのものを用いて下さって、福音が伝えられますようにと願います。
お知らせ
○集音器
以前にも紹介したことがありますが、集会や教会の聖書講話、説教などが聞こえにくいという方は多くいます。補聴器を装着している方々も多いのですが、十万円とか数十万の高価なものをしてもなお、よく聞こえないという方もいます。以前に紹介した集音器は一万円程度と安価で、集音器の本体を話をしている人に近づけて、自分が聞く音量を自分で調整できるので、そうした集会での話しを聞き取るためには効果的なものです。
私は大分以前にろう学校に勤務していたことがありますが、そのとき、聴覚障害者の補聴器の調整や補聴器で音が大きく聞こえるようにするためのループの設置にかかわっていたこともあり、手話とともに、聞こえることの調整の重要性を感じてきた者です。
人によってその有用性はちがいますが、大体、老人性の難聴となっている方々は多くがはっきり聞こえるようになっています。しかし、この集音器は製造していた会社がなくなったので、残念ながらもう入手できなくなったのですが、この集音器の有用性をいろいろな方々に試して私は知っていましたので、インターネットによって購入してありました。
それで、希望の方は私のところまで注文くださるとお届けできます。問い合わせの電話番号は「いのちの水」誌の巻末を参照ください。
○黒崎幸吉の新約聖書 注解のインターネット版
次のような連絡がありましたので、紹介しておきます
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日本キリスト教界の名著である、黒崎幸吉著「註解新約聖書」のWeb版ができましたのでお知らせいたします。「手入力」のため完成までに数年はかかりますが、とりあえず最初の部分ができましたのでお目にかけさせていただきます。開発の動機、目的などはトップページ大島守夫代表の「Web化によせて」をご覧ください。スタッフ3名(シドニー、福島、東京)は離れて作業をしています。この名著をインターネットで無料公開できることを喜びとするものであります。「援軍」を期待します。
URL http://stonepillow.dee.cc/ 東京 高橋 照男
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黒崎幸吉の新約聖書注解シリーズは、アメリカやドイツの代表的な注解書を参考にして作られた労作です。私もずっと以前から他のいろいろな注解などと共に、折々に参照してきたもので、とくにその前文に書名が書かれているアメリカやイギリスなどの注解や辞書をそれらの原典で読みたいという強い願いを起こさせたもので、当時インターネットがなかった時代でしたが、いろいろと洋書店を調べて購入できたのもあり、それが海外の注解書の価値を知るきっかけとなったのです。
当時は原書は非常に高価で一般の人には購入は困難であったもので、多くの人は黒崎幸吉の注解によってそうした海外の代表的な注解の内容の一端に触れることができたと言えます。
しかし、その印刷された本の活字があまりに小さくて、とても読みづらいので現在ではその価値ある作品があまり用いられていないようです。
インターネットでこの注解書シリーズが使えることはとても有益と思われます。
なお、英語では、有名な Matthew Henry の注解や、Wesley's Explanatory Notes 等々、こうした以前の注解シリーズがインターネットで自由に参照できるのがいろいろあります。
○MP3版 ヨハネ福音書CD(全五巻)、同創世記CD(全三巻)
これらは、徳島聖書キリスト集会での何年かにわたる日曜日の礼拝講話を収録しているものです。新約聖書では、ヨハネ福音書、旧約聖書では創世記にとくに関心を持つ方々が多いと思われます。希望者に送付をはじめてから現在も折々に購入申込があります。価格は、いずれも送料共
二千円です。
それを聞くには、MP3対応の機器が必要です。WINDOWS XP以降のパソコンのように、新しいパソコンでは聞くことはできますが、古いものはMP3に対応していないのもあります。
CDラジカセではMP3に対応しているのはごく一部ですから購入される場合には、MP3対応かどうか確認が必要です。電器店の店員もよく知らないことが多いからです。
○十一月十四日(金)から例年と同様に九州の大分、熊本、福岡、さらに帰途には鳥取などでのみ言葉のための集まりに出向く予定です。主がともにいて、主ご自身が働いてくださいますようにと願っています。