リストボタン女性や子どもの感性と原発

元首相であった安倍晋三夫人の昭恵さんがつぎのように書いている。
先日、飯田哲也氏の祝島行きに同行させて頂き、今後のエネルギー政策等、色々なお話を伺うことができました。
是非、主人にも聞いてもらいたい…
そこで飯田さんに議員会館の事務所までお越し頂くことにしました。
理路整然と冷静で、具体的な世界のデータや事例を示す現実に即したお話に、主人もかなり納得した様子…。
飯田さんと主人は、同じ山口県、神戸製鋼と共通することも多く、今後の展開が楽しみになりました。(2011年07月07日のブログより。)

飯田哲也(てつなり)氏は、「原発はやめるべきだ、自然エネルギーを用いるべきだ」ということを論じ、現在でもエネルギーは原発を使わずとも足りていることを強調している。以前のNHKの原発とこれからのエネルギーに関するテレビ番組で、原発に反対する側の一人として、東芝の元原発技術者であった後藤政志氏らとともに参加していたことがある。1959年、山口県生。京都大学原子核工学専攻修了。環境エネルギー政策研究所長。
また、祝島とは、瀬戸内海にある小さな島。中国電力がその島のすぐ前に原発を作ることを決定したために、30年近くもその島のひとたち、とくに女性たちが団結して反対運動を続けてきたため、原発反対の住民運動の象徴のようになっている。。
安倍元首相は、別稿で述べたように、原発事故のあとに結成された、地下式原子力発電所政策推進議員連盟の顧問の一人になっている。
原発からどうしても離れられないような発想を持っている人間の奥さんが、原発をやめて自然エネルギーに移行すべきことを主張する飯田氏のような人に共感している。
女性、あるいは子供の視点の重要性はつぎのような記事にもみられる。

…広島の原爆ドーム(産業奨励館)は世界遺産となっているが、これはかつて保存か撤去かで論議になった時期がある。
被爆15年の春に、急性白血病でなくなった16歳の少女の日記が保存の流れを決めた。
「あの痛々しい産業奨励館だけが、いつまでも恐るべき原爆のことを後世にうったえかけてくれるだろう…」
原爆ドームの保存運動はこどもたちを中心に広まり、書名やカンパが全国から寄せられた。
政治とは無縁の小さな力が大人の背中を押し、1966年に永久保存が決まった。
…そこで原発である。国民的議論にする上でも、命に敏感な女性と未来を見る目の鋭い子供の視点は欠かせない。…
(毎日新聞8月7日)
前月号には、グラビアアイドルの女子中学生の、原発に反対する文を掲載したが、 原発のような、幼な子や新たな命を胎内にやどす女性たちにとくに危険なものは、子供や女性たちのほうが、本能的に正しい感覚と判断を持つのではないかと思わせる一例である。
キリストの復活は、世界史上で最も重要な出来事であった。 それによってキリスト教は世界に伝わりはじめ、世界のあらゆるところに聖書の真理が伝えられ、ヨーロッパやアメリカの形成、人間の精神的基盤の形成、福祉や医療、芸術等々あらゆる方面に深い影響を及ぼしていったからである。
そのような重要な「キリストの復活」という出来事が、男の使徒でなく、女性でしかも七つの悪霊に苦しめられていたという女性マグダラのマリアに最初に告げられたということも、信仰的世界における女性の重要性を暗示していると思われるが、こうした直感的にとらえる感性をもつ女性が原発への反対を強く受け止めることがいっそう期待される。


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