思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。
神があなた方のことを心にかけていてくださるからである。

(Tペテロ5の7)


リストボタンつる性の植物のたくましさ

私の家の周辺には、さまざまのつる性の植物がある。
美しい花を咲かせるフジ、あるいは野草のセンニンソウやヤブカラシあるいはクズなどがそれであるが、こうした植物は、自らは弱く、立ち上がることもできないなよなよしたものにすぎない。しかし、それらは近くにあるしっかりした草や樹木にからまって上へと成長していく。そして、雑草や木々の枝を越えて、日の当たる高いところまで上っていく。そしてそこで緑の葉を広げ、十分な光を受けて、樹木の上部でたくましく広がっていく。
弱いものはこのように、よりすがって上がっていくことによって上なる太陽の光を受けることができる。
これは、人間も同じだ。私たちもなよなよとしてしっかり自分の足で立つこともできない。他人の批評、攻撃、誤解といったもので簡単に倒れたり、また自分自身の弱さのために、倒れてしまう。
そのままでは、地面にうごめいて光があたらないために弱ってしまう。
人間は、たくましい樹木に相当するものが与えられている。それは神であり、キリストである。私たち弱い者であっても、神により頼んでいくときには、上へと上っていける。そして、霊の太陽たる神の光を受けることができる。
この世は藪の生い茂る暗いところであるが、そこから目ざましく伸びていく道が備えられているのである。


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