詩集第二十集 徳島聖書キリスト集会員 K.K 二〇一八年八月一日
どんなに自由に生きることが許されていたとしても 最終的に罪の報酬として裁きを受けると感じていたわたしは それに目を伏せ、耳をふさぎ、思い起こしたら蓋をして 紛らわせながら生きていた しかし、あるとき主イエスが来てくださった 主イエスの方から来てくださった 一方的に来てくださった そして、身代わりに罰を受けて下さったこと わたしに永遠のいのちが与えられたこと どんなときも主イエスが共にいてくださることを わたしに示してくださった そのときから、伏せていた目を上げ、ふさいでいた耳を澄まし こころを天に向けて生きていくことを赦された 道は神様が開いてくださる 主イエスを見つめて、きょうも生きていこう
こころがほっと息をつく こころが自分の椅子に座り 力を抜いて安らぐ キリストのもとに帰ったこころ 安心して憩う ただいま わたしの居場所はここしかない わたしの居場所はここにある
もくもくと 困った事ばかりを考えて 夕方の散歩をしていたら 空から 金星が 笑いかけてくれた わたしも 笑った なんだ 大丈夫だ、と気がついた。
満開の桜 美しく咲いて人を集める 桜 人を包み込み 人の悲しみを受け止める 桜 花びらに人の悲しみをのせて 風に流す
「信じたら山は動く」と 主イエスは言われた でも 動かない 動きそうにない けれど 主の約束のゆえに 動かない悲しみの山を じっと見つめて待つ
こんなこと、なければいいのに なんで、こんなことが どうしたらいいんだろう 思いわずらいを全部握って丸める 手のひらのせて、みつめる 思いきって、神様ありがとうって言う それから 空に投げる イエス様が受けとめてくださる
サタンに迷わされ苦しめられている 大切な人よ わたしは 思い切って感謝しよう この闇は よきことの前触れ 今は、産みの苦しみ キリストを待ち望み 闇の中に 光を見る
庭の梅の花が咲いた 去年は骨折で安静臥床だった フキノトウが出てきた 去年は部屋から出られなかった チューリップの芽が出て来た 去年は知らない間に咲いて枯れた 春一番の風が吹いた 去年は障子の隙間から外を見ていた 扉をあけて外に出る 生かされている しみじみと 神さまに感謝する
愛する者の 闇を見て わたしの心は血を流す 愛する者のうめきを知り わたしの心は血を流す 一緒に沈んでいきそうな心に 十字架を立てる しっかりと立てる ただ 十字架にすがるとき 心は沈まない そして光がさす
わが家で育った稲苗たちは きょう あちこちの水田に運ばれて植えられる 土手のそば 道の横 川沿い 運搬車に乗って どの苗も黙って運ばれて行く 植えられた苗 隣の苗と並んで立って さあここで穂をつけるんだと 風に吹かれる
徳島市街を見下ろす眉山に 雲が降り立つ 眉山、神の霊を受け 徳島市に向けて 宣教している
落ちないように 神様が守る 空の雲 トンビ 飛行機 そして わたしも。
痛みは 天のキリストから するすると降りて わたしをキリストに向わせる ひとすじの糸 痛くてわたしは主にすがる だた 主にすがる じっと じっと キリストを見つめる このめぐみ
何かに絡め取られたように まっすぐに歩けなくなっていた、こころ ただじたばたと 何かを振り払ってはみるのだけれど 無駄な抵抗どうしようもない でも 神様の言葉 すとんと胸にはいると 絡んでいた縄が解かれ 霧が晴れ 光の中にこころ解き放たれる
アベリアの垣根 白い星 風に揺れる 小さな銀河
ひとりの悲しみの涙なんて 世界から見れば 海の一滴より小さい それをキリストは みつめてくださる
ベッドに寝転ぶと 窓から夜空にオリオン座 よこたわる きょうは、オリオン座と 一緒に寝転んで 語り合うことにしよう
今は、どうすることもできない がんばれない 途方に暮れているだけ でも ここから導いてくださる 神様の御業を さきどりして感謝する
朝 コンロに鍋をかけて ぽっとガスの火を灯す 今日一日の 聖霊の火よ灯れ!
決して戻らない時間の流れは急流 一瞬一瞬が 過去になる 十字架にすがっていないと 流されていく
もがいていた日々がある うめいていた日々がある どんなに空が青くても 暗かった日々があった だからこそ ほんの少し誰かの苦しみに 寄り添えるかも知れない 暗くてつらい夜の底で 沈んでいる誰かの 隣に座って 星が見えたら
聖霊様 おはようございます あなたからいただいた いちにちが始まります このドアを開けて 階段を下に降りたら きょうの生活がはじまります 聖霊様 ドアを開けます よろしくお願いします。
世界は斜めになっているから じっとしているところころと、下に落ちていく 焦って気を紛らわそうとしても 目を閉じて考えないようにしても 落ちていってしまう 駆け上がらなくてはと、必死で走る けれど、ふうと休むとまた落ちる 下を見ても横を見ても助けはない でも 見上げてごらん 天から手が伸びている ただ その手を信じてつながっていくとき この坂道はやさしく引き上げられながら 歩けるようになっている
そのときには どうなるのかと 行き詰まり 不安の波が押し寄せる しかし とどまることのない 時の流れの中で 神様は ひとつの意味を語り告げながら 進んで行く 毎日は キリストの海につながる川
菜の花の黄色 タンポポの黄色 お月様の黄色 春の黄色は ひかり色
大きな台風が四国から去って 本州に行った 晴れ渡る青空に心地いい風が吹く 人は笑顔になり 外に出て 「よかったですね」と言うけれど その少し離れた向こうは 暴風雨
朝、隣の犬が鳴く 前の道を車が通る カーテンを開けるときょうは晴れ この日常 普段の生活 ありふれた一日 この日常をくださったのは 主の十字架 主の苦しみがなければ わたしにはこの日常はなかった あたりまえではない 尊い犠牲によって きょうも生かされる
困っている わたしの前で 主はほほえむ 落ち込んでいるわたしに 主はほほえむ わたしのすることを 見ていなさい 主がおられる 大丈夫だ
小さな詩集が二十集めになりました。 詩集を手にして下さり、ありがとうございます。 二十年間の主の憐れみを感謝します。 皆さまの上に、神様の祝福がありますように。
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