2012年度「報告ページ」
 
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リストボタン○第12回 近畿地区無教会 キリスト教集会 8月26(土)~27日(日)
毎年の夏に行われている京都市西部の桂坂での集会で、今回のテーマは「再臨」という、一般の無教会や教会などの特別集会でも、取り上げられているのはほとんど見ることがないものであった。しかし、再臨ということは、十字架による罪の赦しの信仰、死にうち勝つ復活の信仰とならんで、キリスト教信仰の根幹をなすものである。罪の赦しは個人的な意味が強く、復活も人間が死んだあとのことであるが、それなら、この世界、宇宙全体は最終的にはどうなるのか、ということについては、再臨の信仰によらなければ解決がない。そして新約聖書はそのことについて明確な啓示を記している。
今回の集会によって参加者は改めて、あるいは初めてこの、「主イエス再び来たりたもう」 という二千年前から変ることなく伝えられてきた真理の一端に触れることができたということで大きな意味があったと思われる。
参加者は、部分参加を合わせて五十数名。近畿地区以外では、遠く青森県や東京、広島、徳島、岡山、愛媛などからの参加があった。
土曜日の講話は、青森からの岩谷香、「内村と矢内原の再臨信仰に学ぶ」では、前者を那須容平、後者は新山靖彦(いずれも大阪府)が担当、主日礼拝の聖書講話は、吉村孝雄が担当し、特別讃美のプログラムでは中川陽子(徳島)が担当した。

○愛農聖書研究会(愛農聖研)への初めての参加
第108回の愛農聖研に今回初めて参加する機会が与えられた。8月28日(火)~30日(木)までの三日間であった。プログラムは、聖書講話、自己紹介、早朝祈祷、聖書の学び、讃美の時、証し、座談会、分かち合いなど。そのうち聖書講話は、佐藤全弘―関西合同聖書集会代表(Ⅰコリント11章1~4)、犬養光博ー日本キリスト教団無任所牧師(Ⅰコリント9の19~23)、日高伴子ー蘇原教会牧師(Ⅰコリント6の19~20)、吉村孝雄(ローマ5の1~3他)の4名によるものであった。
讃美のときは、聖書の引用文を交読しつつその間に、「つかわしてください-世界のさんび 1」から讃美を多く歌っていくという形でなされ、祈りとみ言葉と讃美を一つにしたものであった。
私が担当させていただいたのは、聖書講話以外に、三日目の早朝祈祷の1時間で、司会と20分ほどの祈りについての聖書からのお話し、それから夜の座談会での発題であった。夜の座談会は次の三つに分かれてなされた。カッコ内は担当者。①小谷純一読書会(佐藤全弘) ②原子力発電と聖書(吉村孝雄)③信仰のイロハ(日高伴子)。
私は、原発それ自体に関する本は現在では多数のものが現在も発行が続いており、いくらでも読むことができるが、聖書やキリスト教から見た原発というテーマでの書物はごくわずかであるので、そのことについて発題をさせていただいた。
早朝祈祷の讃美のときには、霜尾共造さんのピアノ伴奏のほかに、野村行生さんのチェロが加わって伴奏がなされるという、早朝祈祷の讃美としては異例のこととなり、その二つの伴奏によっていっそう讃美が豊かにされ、心がうるおされる思いであった。
今回の参加者は、部分参加も合わせると35名ほどで、地元の三重県以外からは、長野県、沖縄県、長崎県、大阪、舞鶴市、和歌山市、愛知県、岐阜県、愛知県など各地の何らかの愛農学園と関わりある方々であった。
毎年二回もこのような集会を開催すること、しかも50年以上にわたって継続されてきたことのなかには、背後に多くの愛農にかかわる方々の祈りと具体的な開催のための準備の働きが積み重ねられてきたことを思ったことであり、そうした長い歳月を導かれた神の御手が感じられた。聖霊社代表の堀田新吾さんは、「!!愛農聖書研究会に御参加を!!」と題したB4用紙一枚に、次のような言葉が書かれてあった。

「…愛農に連なる皆様。 私は道であり、真理であり、命である。私を通らなければ誰も父のもとに行くことはできない。」と言われています。…愛農運動は人類救済、救地球運動です。 小谷純一先生が起こした愛農運動は、人づくりからはじめて一歩一歩目標に向って前進する土台となる運動です。その基礎にキリストを通して神のみもとにいき、あふるきる希望と喜びに満ちた歩みをさせていただくことであります。…」

このような文の最後に、一人一人にコメントを書いて送っているとのことであったが、これは小谷純一がかつて行っていたことを踏襲しているということであった。これは一例であるが、背後でのこうしたいろいろな方々による、主にあるご奉仕のゆえにこの愛農聖研も長く続けられてきたのだと感じた。
今後ともこの愛農聖研が、主の祝福を受けて続けられ、若い年齢の方々や初めての方々にもより参加しやすいものへと主によって導かれるようにと願ったことである。